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放射線治療科

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目に見えぬ科学のメスでがんを斬る

●科長

  • ・教授 / 溝脇 尚志 Prof. Mizowaki Takashi

診療科等のご案内

放射線治療は手術や薬物療法と並ぶ、がん治療の三本柱の一つであり、臓器の形態や機能を温存しつつ、がんを根治できることを特徴とします。当科では医師だけでなく、物理工学、生物学の専門家が結集し、低侵襲でより効果が高いがん治療の実現に向けて、新たな治療装置・照射法の開発や、手術や薬物療法を併用した集学的がん治療の開発を行っています。

●主な対象疾患

中枢神経腫瘍・頭頸部癌・肺癌・乳癌・食道癌・直腸癌・肛門管癌・膵臓癌・胆道癌・前立腺癌・子宮頸癌・骨軟部腫瘍・皮膚腫瘍・転移性骨腫瘍・転移性脳腫瘍・その他の転移性腫瘍・良性疾患(ケロイド、バセドウ病)など

●診療体制

総合外来および臓器別の専門外来を開設し、放射線治療全般から専門的な治療まで幅広く対応します。また、各種臓器別がん診療ユニットに参画し、手術や薬物療法と共に集学的がん治療の一翼を担っています。2022年度の年間延べ外来患者数は23,178名(1日平均外来患者数95.3名)でした。
年間の放射線治療件数961件(うち強度変調放射線治療359件、定位放射線治療299件)は、全国有数の実績です。2022年4月から即時適応放射線治療装置ETHOSを導入し、より高精度な放射線治療に対応しています。
多くの放射線治療は通院治療が可能ですが、入院での治療が必要な場合もあります。当科は積貞棟8階と北病棟1階(非密封線源対応のRI病床5床)に計19床を有し、様々ながんに対する放射線治療およびRI内用療法の入院に対応します。2022年度の年間新入院患者数は394名、平均在院日数は一般15.1日、RIは2.6日でした。

●得意分野

強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRT)は病変に放射線を集中させ、周囲の正常組織の線量低減が可能となる治療技術です。さまざまながんの治療において治療効果の向上と合併症の低減が可能になっております。当科では古くからIMRTやSRTの導入を進めており、経験も豊富です。
また、2011年9月には当科が産学連携し開発した放射線治療装置Vero4DRT(MHI-TM2000)を用いた世界初のリアルタイムモニタリング下での肺がんの動体追尾放射線治療を、次いで2013年6月に動体追尾IMRTを開始しました。
近年では、1回の投与線量を増加させ治療回数を減らす寡分割照射を、乳がん、前立腺がん、膵がんなど、多くの腫瘍に対して積極的に行っています。また、転移性骨腫瘍に対しては、IMRTとSRTを組み合わせた方法で寡分割照射を開始しています。
なお当科は治療装置開発にとどまらず、自施設での臨床研究を行っております。JCOGなどの多施設共同臨床試験グループへ参加して、本邦でのエビデンス創出にも貢献しています。
一方、核医学治療として、従来より行っている甲状腺癌・バセドウ病に対する放射線ヨード内用療法に加え、2022年3月より神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体核医学内用療法(PRRT)も開始しております。

外来担当医表

※この外来担当医表は2024年3月現在です。

※下記の表は横にスクロールしてご確認いただけます。
外来担当医表