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児童思春期こころの相談センター

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小児科と精神科が連携し、子どものこころの問題をサポートします

●センター長

  • ・教授 / 村井 俊哉 Prof. Murai Toshiya

部門等のご案内

児童思春期の子どもたちとその家族を対象に、約20人に1人とされる「神経発達症」やその他の心理発達的問題とそれにともなう学校適応の問題に対し、小児科医と児童思春期精神科医を含むチーム医療体制によって、地域の各機関(教育・療育現場、福祉・行政機関など)と連携を図りながら包括的支援を行っております。

●業務内容

小児科医と児童思春期に専門性を持つ精神科医を中心とした多職種医療連携チームで、どこに相談すればよいのかわからないままに分散してしまっている児童思春期のこころの問題に対して、集約してワンストップで対応する専門相談窓口を北病棟1階・精神科神経科外来に設置しています。児童思春期精神科医による詳細な発達歴聴取や行動観察に加えて、小児科医による身体疾患のスクリーニング、および心理士による心理学的評価に基づき、適切な現状評価と今後のあるべき支援体制についてチームで協議を行います。その結果を本人や家族、学校を含む関係機関とわかりやすい形で共有し、明日からの支援につなげていくことを目指しています。院外の医療機関からのご相談は、結果共有後は紹介元または地域の専門医療機関で継続支援いただくことを原則としてお受けしております。

●特色ある取り組み

各種連携を重視していることを大きな特色としています。院内医療連携としては、児童思春期の子どもたちの適応に影響の大きい身体疾患について、各診療科と協働して診療にあたっています(小児脳腫瘍:脳神経外科、口唇口蓋裂:形成外科、神経線維腫症:皮膚科、など)。院外機関との連携としては、京都市児童福祉センターで各種心理発達検査を終えた神経発達症疑いの子どもたちに対する診断業務を担当しています。また京都大学内外の診療外連携として、まだその発症メカニズムが明らかではない神経発達症に対して、多種多様なアプローチで研究を行っている複数の研究機関と協働して、臨床研究を進めています。さらに、学内の他部門と連携して神経発達症研究ネットワークを構築することで、より効果的な支援方法を様々な角度から模索していきます。