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脳卒中診療部

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多職種のチームワークで最先端の脳卒中治療に挑む

●部長

  • ・特定准教授/ 石井 暁 Program-Specific Associate Prof. Ishii Akira

部門等のご案内

脳卒中診療部とは、脳卒中の患者さんの急性期治療を、医師・看護師・理学療法士・医療ソーシャルワーカーなど複数の専門職が共同しておこなう部門です。最新の治療法に対応した適切な治療を提供するため、救急部(Emergency)と脳卒中診療部(Stroke)の両者に対する設備を整えたES-ICUが2019年に完成しました。
また2022年には、急性期から社会復帰を目指した様々な情報提供を行うための脳卒中療養支援センターが併設されました。

●業務内容

脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)の患者さんを受け入れて、病態に応じて適切な急性期治療をおこないます。 脳卒中は、発症早期の治療及びリハビリテーションが転帰を改善することが知られています。急性期には、高度な血管内治療を含めた外科的治療、詳細な神経症状の観察及び厳重な血圧管理を中心とした看護ケア、速やかなリハビリテーションなどを行います。ES-ICUには経験のある脳卒中医が常駐し、メディカルスタッフと綿密に連携して治療に当たります。また専属のリハビリスタッフが早期のリハビリテーションに対応します。急性期の治療は1−2週間で終了しますが、多くの場合、リハビリテーション病院に転院した上での治療継続や、直接自宅退院された場合も、通院による内科治療やリハビリテーションの継続が必要となります。
脳卒中療養支援センターでは、専門の資格を持つ脳卒中療養相談士が、自宅退院またはリハビリテーション病院に転院される患者さんやご家族に対し、その後の社会復帰に向けた様々な不安に関する相談・支援を行います。

●特色ある取り組み

急性脳動脈閉塞においては、1秒でも早く血流を再開通させることが重要です。本院は脳血管内治療専門医の資格を持つ常勤スタッフが12名在籍し、24時間365日脳動脈の血栓回収療法が可能です。また大学病院という性質上、治療困難な脳動脈瘤、もやもや病、小児脳血管障害、脳動静脈奇形など他病院では対応が困難な患者さんも受け入れています。
リハビリテーションでも、ロボットを使用するなど先進技術を取り入れ、より効果的な機能改善に取り組んでいます。
脳卒中診療では、医師・看護師・リハビリスタッフ・メディカルソーシャルワーカーなど様々な職種の力が必要であり、チームワークが求められます。私たちは、定期的に多職種参加のカンファレンスをおこない、個々の患者さんに対して最適な治療が提供できるように努めています。また、急性期治療のみでなく、脳卒中療養支援センターを併設することで、社会復帰に向けた様々な問題についても、患者さん・ご家族が、不安を持つことなく安心して療養できる体制を整えています。