京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭顎部外科

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声帯溝症、声帯瘢痕の再生手術

  • 声帯粘膜は柔らかい粘膜で、振動することにより声が生まれます。
  • 声帯溝、瘢痕は、声帯粘膜が硬く変性する状態で、粘膜の振動に重篤な障害をあたえ、不可逆的な音声障害をまねきます。最近で有名なところでは、世界的なミュージカルスターであったJulie Andrewsの例があります。「Sound of music」などの映画で知られる時代を代表する歌手でしたが、声帯ポリープの手術をしたのちに術後性瘢痕をきたし歌えなくなったとされています。
  • 声帯溝、瘢痕を改善するために、様々な手術治療が考案されてきました。代表的なものとして
    • ・瘢痕切除術
    • ・瘢痕剥離術
    • ・脂肪注入術
    • ・スライシング手術
    • ・喉頭形成術
    などがありますが、確立された方法はありません。
  • 声帯粘膜の再生手術
    声帯粘膜に再生誘導をかける人工材料や薬剤を投与することで、よりよい粘膜再生効果をえる可能性があります。当科では積極的にこの再生手術を行っております。
  • 手術実績(2006-2011年)
    • ・喉頭形成術 6例
    • ・瘢痕剥離術 7例
    • ・脂肪注入術 2例
    • ・コラーゲンスポンジ移植術 18例
    • ・線維芽細胞増殖因子治療 10例
  • 再生手術効果
    再生手術の効果は個人差が大きいものですが、大多数のかたで改善が得られております。
    まだ完全な方法は確立されていませんが、手術内容も日々進歩しております。

文責:平野 滋

最終更新:2016年7月6日 21:22

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