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第12回京都大学内視鏡下鼻内手術解剖実習の報告

 平成23年1月22日(土)〜23日(日)の2日間にわたる実習に、実習20名、見学29名のご参加をいただき、無事終了しました。ご参加いただいた先生方、ありがとうございました。また、講師・チューターの先生方、お疲れ様でした。

 次の平成23年夏の実習は、アドバンスドコースの予定です。

スタッフ一同


私が考える
京都大学内視鏡下鼻内手術解剖実習の特徴

三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
講師 小林正佳

Dr.Kobayashi

 私は年2回開催されるこの鼻内手術講習会に2007年から毎回参加させていただき、現在は1月に開催されるベーシックコースで講師、インストラクターを担当させて戴いております。この講習会はCT画像を詳細に読影することの重要性を教条としており、参加者は最初にダイセクションを行う頭部標本の3方向CT像を詳細に読影します。その上でマイクロデブリッダーやサクションキュレット、サクションエレベータなど、実際の手術で使用する機器、器具を用いてダイセクション実習を行います。1月開催のベーシックコースでは、鼻中隔矯正術、各副鼻腔の開放に始まり、後鼻神経切断術、翼口蓋窩へのアプローチ、涙嚢鼻腔吻合術のほか、最近広まりつつあるModified Lothrop procedure(Draf type III)手術、さらに眼窩内出血時の緊急対処法まで、内視鏡手術の初歩から国内外の最新技術までを講義、デモンストレーション、ダイセクションをうまく組み合わせたプログラムにより研修します。また8〜9月頃開催のアドバンスコースは、脳神経外科医と合同で主に下垂体手術、斜台手術、前頭蓋底手術のトレーニングを行うプログラムが用意されています。
 私にとって、毎回これらの講習会で新たに学ぶことが多く、また知識と技術を再確認することもできる良い機会となっております。それはこの講習会の講師、インストラクターの多くが鼻手術に積極的に取り組んでいる多施設からの鼻内手術専門家であり、その各自が常に最新の情報、アイデアを持ち寄って惜しみなく紹介するため、講習内容がたいへん充実したものとなっていて、刺激的だからだと思います。
 最近、実習室が改装され、内視鏡モニター、CT用モニタ、水道、吸引、画像録画システムが装備された個々のダイセクション専用テーブルが用意され、より実習がしやすくなりました。また実習室内にコンビームCTも導入され、実習中にダイセクション標本を撮影して自分のダイセクションを評価できるので、学習効果が向上しました。
 頭部標本で実習するダイセクターのほかに、安価で参加できる見学参加者枠も設けられてあり、見学者も同様にさまざまな知識が得ることができます。そのためか、毎回多くのリピーターが参加しているのもこの講習会の特徴です。コースオーガナイザーの性格が表れているのか、関西地方独特の和気あいあいとした楽しい雰囲気の中で実習、見学が進み、講師陣、参加者同士がお互いに気さくに立ち話風に情報交換をしています。明日からの鼻手術にやる気が湧くような実習で、リピーターとしてまた参加したくなる、そんな講習会です。初心者にも経験者にもお勧めです。

 

最終更新: 2012年1月31日 23:05