アメリカ東海岸と西海岸 留学記
2008/7/11 田浦晶子
耳鼻咽喉科・頭頸部外科に平成6年入局の田浦 晶子と申します。平成17年5月から平成20年3月までアメリカに留学しておりました。
私の留学生活は普通とは少々異なっており、渡米目的は主人の留学に伴うものでした。合計3年弱のアメリカ生活でしたが、1年目は家で学位論文の作成に専念し、2年目はNYのコロンビア大学のFirestain先生の所で嗅覚の勉強をしました。3年目に主人のラボの引っ越しに伴いカルフォルニア大学(UCSD)のRyan先生の元で内耳の研究をすることが出来ました。
渡米当初は生活環境、文化の違いなどからストレスの多い毎日でアメリカを楽しむと言うよりは、日本の良さを痛感するばかりでした。しかし、2年目からは生活にも慣れ、家族でリンゴ狩りへ行ったり、NYフィルやスキーを楽しんだりする余裕も出てきました。研究面では最初の数ヶ月間嗅覚の基礎を学び、いよいよと言うときに動物実験計画書の問題で急に全ての動物実験が禁止されてしまいました。そうこうしている間に主人のボスの転勤でサンディエゴ(SD)へラボごと引っ越すことになり、私共も一緒に移動しました。当初はあまり気の進まない引っ越しでしたが、実際にカルフォルニアに来てみると本当に良いところで、NYとのあまりの違いに同じ国とは思えないほどでした。一番の違いはもちろん天候で、寒暖の差の激しいNYと違いSDは一年中穏やかな気候で雨も殆ど降りません。そのためか人々も明るくフレンドリーで皆人生を謳歌している様でした。来てみて初めてSDのラホヤが留学先の人気No.1であるという理由がよくわかりました。また私も、伊藤先生とRyan先生がお知り合いであることより、内耳の研究を再開することが出来ました。ラボの規模はポスドク4人、テクニシャン2人、レジデント1人というこじんまりしたものですが、皆仲良く楽しく実験をすることが出来ました。昼休みには緑一杯のキャンパスでお昼ご飯を食べながら、実験についてdiscussionしたりとても楽しかったです。ボスも明るく楽しい方でmeetingではよくジョークを云っては皆を楽しませてくれました。またDr.Ryanは臨床のDr.Harrisとも交流が深く、clinical meetingにも自由に参加でき、手術見学もさせてもらい大変有意義でした。
またSDは遊ぶのにも苦労しないところで、車で行けるところにSD Zooやanimal park、ディズニーランド、レゴランド、シーワールドがあり、年間パスポートを買っては皆必死で遊んでいました。また殆どのアパートはプールとジャグジー付きで本当に楽園のような生活でした。
私の家族がはまったのが、National park巡りで、グランドキャニオンをはじめ、ザイオン国立公園やカールスパッド、ヨセミテ、デナリなど合計14個の国立公園へ行きました。アメリカの大自然の素晴らしさには感動のあまりため息が出るほどでした。休みの日には思いっきり遊んで、平日にはまたリフレッシュして研究が出来、肉体的には辛かったですが、精神的には充実した毎日を送ることが出来ました。アメリカ人のエネルギー源は余暇を存分に楽しむ所にあるのではと思えました。彼らは容易に余暇を満喫できる点で本当に羨ましく思えました。
私はこの留学生活で日本という国を外から客観的に見ることが出来たのと同時に日本人としての誇りを持つことが出来ました。この経験を今後の私の耳鼻科医としての人生に役立て、社会の皆様に少しでも還元できるよう、ますます精進していきたいと思っております。
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Dr Ryan を囲んで (UCSDにて) |
![]() アパートのプール |
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![]() アラスカの氷河 |
![]() グランドキャニオン |
![]() ブライスキャニオン |
![]() アンテロープキャニオン |
最終更新: 2012年1月31日 23:05





