留学記 ― 極寒の地から
2008/3/19 山下 勝
平成19年4月より米国ウィスコンシン大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科に留学中の平成8年入局の山下 勝です。
ウィスコンシン、マディソンと聞くと、皆様は何を想像されるでしょうか?90%の方は「想像できるもの無し」、残りの10%のかたは「映画マディソン郡の橋」と答えるでしょう。ちなみにマディソン郡の橋のマディソンはアイオワ州でここのマディソンとは関係がありません。このことは私も来るまで知りませんでしたが・・ここで皆さん、想像できるものがありませんね。それでは少々紹介させてもらいます。
Madison, WIは湖に囲まれた美しい中西部の小さな町です。全米の中でも治安は特によいところとされています。犯罪が少ないため、警察は大きな収入を得るために交通違反の取り締まりに力を注いでいます。州都であるため、ほとんどの施設は大学と州に関係するものです。自然にも恵まれており、周りにはリスやアライグマを始め様々な動物たちが出没します。気候は長くて寒さの厳しい冬以外は過ごしやすいです(当然です)。私にとっては今回が初めての冬だったので比較できませんが、気温はマイナス25度まで下がり、降雪も記録的に多かったそうです。もちろん湖も凍りつきます。某CMを思い出し、子供とバナナを凍らせて釘を打とうと考えたのですが、予想に反して瞬間的に凍らなかったため、情熱も冷め、数日間放置してしまい、すっかり忘れてしまいました。数日後、無残な姿でバナナが発見され、妻に叱られたということは言うまでもありません。
ラボは大学病院University of Wisconsin Hospital and Clinics(→google map)とメインキャンパスのそばの2ヶ所あります。互いの往復は無料のバスまたはシャトルを使用することになります。実験の内容によっては一日に何往復もしないといけません。ところが幸運なことに、今年の夏には病院の横に併設される研究棟に移転する予定で、すべての実験が病院地区で行うことができるようになるはずです。
現在の研究は「声帯の瘢痕に関する病態解明、治療」ということで取り組んでおります。主には声帯の組織幹細胞の同定に関する研究、マウスの喉頭内視鏡下手術モデルとノックアウトマウスへの応用、骨髄由来細胞の声帯への寄与の評価、超音波を用いた声帯の硬さ測定装置の開発を始めております。どれも立ち上げ始めたところで形のある結果は未だ得られていないのですが、頑張って成果にしたいと思っております。
最終更新: 2012年1月31日 23:05





