大学院でキャリアアップ


京都大学消化器内科の大学院コース

初期研修、後期研修も終わりました。実にいろいろな経験を積んできました。たいていの手技も習得、いや熟達してきたように思います。 外来の患者さんからも信頼を得ています。学会発表も数をこなしてきました。内科認定医を皮切りに、学会認定資格も順調に取得できそうです。 このままどんどん医師としての経験を積んでいくつもりです。夜、帰宅したあと、再々病棟からコールがあるのだけはイヤですが。

このような状況にある皆さんは、臨床医が大学院で研究することをどのようにお考えでしょうか?「臨床と関係ないことに興味ないよ」 「医師不足のご時世に何を悠長な!」「博士号くらいは取っとかんと駄目なんかな?」いずれも、ごもっともです。しかしちょっと考えて みて下さい。大学卒業後、あっという間の数年間が大変ながらも愉しかったのは、何故でしょう?ひとつには、「自分の世界がどんどん 広がっていった」からではないでしょうか?自分が主体的に新しいことにチャレンジし、自分の世界を広げていくことは、とても愉しい ことです。第一線病院で、このままバリバリと働いていくことも、きっと愉しいでしょう。しかしそれと同様に、大学院に帰って雰囲気の 変わったことにトライしてみること自体、実に愉しいものです。

皆さんは、「臨床研究」「技術開発」「基礎研究」「学会活動」「海外留学」「学生教育」といった言葉で何を想像されますか? 医療・医学は日々変化し、進歩しています。大学院に帰ることは、「臨床研究」「技術開発」「基礎研究」「学会活動」「海外留学」 「学生教育」などを通じて、医療・医学の変化・進歩を把握し、一歩先を進んでいくことに繋がります。いえ、何よりも自分の将来を 広げることを意味します。大学院の4年間で経験できることは、臨床手技の取得でも、基礎研究への従事でも、たくさん有ります。
経験できることは目一杯経験したほうが、この先数十年続く医師としての人生に、多様な選択肢をもたらすのは間違い有りません。 自分の可能性を広げて、色々愉しいことを追求してみたいと思う皆さん、ぜひ京都大学消化器内科大学院コースへ!

興味のある方は、下記アドレスまで、いつでもご連絡ください。
e-mail:060gastro@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp


在学中の大学院生の声

垣内伸之先生(大学院3回生)

私は大学を卒業後、関連病院で7年間消化器内科診療の経験を積み、平成26年に大学院に入学して現在3年目を迎えました。もともと大学院への進学をそれほど真剣に考えていませんでしたが、 消化器内科医としての臨床経験を積む中で、未だ解明されていない病態の存在や現行治療の限界を目の当たりにし、大学院での研究を志しました。 癌研究を希望したところ、医学部の腫瘍生物学講座で研究させていただく機会を得て、現在は大腸癌の発癌メカニズムの解明を目指した研究に携わっています。 近年の飛躍的な解析技術の発展により、実際の患者さんに生じているゲノム異常を詳細に調べることができ、興味深い知見が得られつつあります。 研究ではもっぱら失敗が積み重なりますが、想定に誤りがないか、実験手法に問題がないかなどを検証することで、一つずつ課題を克服し前進していきます。 困難が多い一方で自由に考え行動することができる点は、研究ならではの面白さだと感じます。bedside-to-benchを実践できることも臨床科の大学院の特色ですが、 指導教官の先生方は非常に優しく大学院生の行動をサポートしてくれます。大学院への進学を考えるきっかけは人それぞれだと思いますが、新しく来られる先生方と大学院生活を共に 過ごせることを楽しみにしています。


平松由紀子先生(大学院3回生)

私は平成21年に医学部を卒業後、京大病院および関連病院での5年間の研修を経て、大学院に入学しました。理学修士取得後、医学部に編入学した経緯から、医学部卒業時より初期・ 後期研修終了後に大学院への進学を考えていました。かねてより、癌の研究をしたいと考えていたこともあり、現在はエピジェネティクスにおいて重要な役割を果たす クロマチンリモデリング因子が、腸において発癌、組織発生にどのように寄与しているかについて研究しています。 消化器内科の女性医師として働くことは、時として大きな障害にぶつかることも多いかと思います。かく言う私も、大学院進学後まもなく妊娠、出産を経験し、現在は育児に奮闘中です。 実験が継続できるか不安でしたが、消化器内科では周囲の諸先生方の理解に加え、サポート体制が整っていたこともあり、休学をせずに実験を継続することが出来ました。 また消化器内科では女性の大学院生が多く在学しているため、研究のみならず育児等についても気軽に相談できたことは非常に心丈夫でした。一方、女性に限らず大学院4年間において 臨床知識、内視鏡診断・技術を維持、向上することが出来るか不安を感じている方も少なくないかと思います。 大学では、各分野に精通した先生方が数多くいらっしゃることに加え、珍しい症例、複雑な症例も多く、限られた時間の中で効率よく知識、技術を習得できる点を強調したいと思います。 今後、私も1人の消化器内科医として、周囲の先生方、家族に支えられながら研究、臨床、育児に妥協なく邁進できればと思っています。


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