医学部学生の皆さんへ


新内科専門医制度の導入により、内科の研修システムが少し変わったとされています。そうした中で、判らないことも多く、皆さんも色々と不安を抱いていることでしょう。しかし、心配しないで下さい。京都大学消化器内科の研修に対する基本姿勢は変わっていません。

京都大学病院では、「総合内科的視点を持ったサブスペシャルティ専門医育成」のための環境を整備し、専門医に求められるリサーチマインドやプロフェッショナルオートノミーを培っています。すなわち、一般的な内科疾患であれば一通りの診療ができる基礎的な診療能力、知識や技能に偏せず、患者に温かい態度で接し、良好な人間関係を築ける、医師としてのプロフェッショナリズムとリサーチマインドを兼ね備えた人材の育成を目指します。京都大学は関西圏から全国に関連病院を有し、そのほとんどが地域の基幹病院です。1000床クラスの大病院も多数擁しています。また最前線で一次救急やプライマリーケアを担う地域の中規模病院、慢性期医療や終末期医療を担う病院まで、広い視野と経験の積み重ねが可能です。それら多様な関連病院と連携することにより、内科医として、そして消化器内科専門医としてのレベルを高めることが可能です。

京都大学消化器内科は、卒後研修において、「バランスのとれた内科医であり、かつすぐれた消化器内科専門医」の育成を目標としています。消化器内科は、ほぼ全身をカバーするほどの広範な領域を対象とする領域です。患者さんやそのご家族を含めた、全人的な医療を心懸けることは、そもそも消化器内科医として欠かすことが出来ません。そのうえで、しっかりとした専門性を持ちながら、自分の専門領域以外の疾患の鑑別診断ができて、さまざまな領域の専門医と連携し、患者さんの全身に配慮した治療が行なえることが大切です。全身を診るという視点を忘れずに、消化器領域の最新知識や、内視鏡、超音波検査などの技術面に早くから触れることが必要なわけです。早いうちから消化器内科のもつ豊富な対象疾患、治療モダリティーに接し、技術を習得していくことは、内科医、そして消化器内科専門医としてのモチベーションやリサーチマインドの涵養を図るために、きっと役立つはずです。

京都大学消化器内科は、出身大学や経歴、性別にかかわらず、学部学生から初期研修医、専攻医、専門医、大学院生、指導的な立場に立つまで、一貫した教育システムを確立しています。早いうちから独り立ちして積極的に次のステップに進むひと、ゆっくりとではあっても誠実に努力を積み重ねるひと、臨床の最前線で患者さんのために働きたいひと、研究を通じて新しい治療法の開発に取り組みたいひと、どのようなひとに対しても、誠意を持って育成に当たります。消化器病診療と消化器病学の重要性、臨床の魅力、研究の面白さを皆さんに伝えることで、消化器病学の発展に貢献し、次世代をリードする消化器内科医の育成を目指しています。

それぞれの志向やライフプランニングは千差万別と思いますし、それら多様な将来像の具体化を図る上でどうすれば良いのか、色々と悩むこともあるでしょう。消化器内科を希望専門領域のひとつとして考えている皆さんは、どのようにスタートを切れば一番良いのか相談してみて下さい。京都大学消化器内科は1996年にできた比較的新しい診療科です。私達は若い皆さんと一緒に、より良い消化器内科を創り上げていきたいと願っています。


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