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ホルモンで代表される生理活性物質の発見は、病気の治療に大きな恩恵をもたらす可能性があります。たとえば、膵臓から出るホルモン・インスリンの発見は、その臨床応用につながり、現在では糖尿病の患者さんに計り知れない恩恵を与えています。また、最近では、寒川らの発見したナトリウム利尿ペプチドというホルモンが心不全の診断や治療に使われ、循環器病領域で大きな成果を上げています。私たちはグレリンも同様な臨床応用ができるのではないかと考え、研究を進めています。
探索医療センター・グレリン創薬プロジェクトにおいては、健常人にグレリンを静脈内投与した際の安全性、体内動態、薬理作用を検討し、重篤な有害事象を発生しないことを確認しました(Akamizu et al. Eur J Endocrinol. 2004; 150: 447-55)。さらに、グレリンに関する臨床試験・治験として、摂食不振患者や変形性股関節症による人工股関節置換術患者を対象とした臨床第2相試験を実施しています。
一方、アスビオファーマ株式会社では、ヒトグレリンの製造、製剤化に成功し (Makino T et al. Biopolymers. 2005; 79: 238-47.)、グレリンの工業的生産法を確立しています。さらに、グレリンの前臨床試験や健常人での安全性や作用を確認し、神経性食欲不振症、ならびにカヘキシアを対象とした臨床第2相試験を、日本、及び欧米で開始しています。
このようにグレリンの治療薬としての医療応用実現のために、探索医療センターとアスビオファーマ株式会社が共同して研究を行います。
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