京都大学医学部附属病院 臨床工学技士

2017-10-04

スタッフ教育

臨床経験プログラム

プログラム発足の経緯

 当院では各部門間での人材の移動がない状態が長年続いており、他の部門での業務や活動が全く把握できない状態であった。このため新規採用者、特に更新限度を5年とする有期雇用者に対する業務教育が偏ったものとなることが問題視されていた。かつて一部スタッフスタッフを対象として部門間ローテーションを計画した時期もあったが、業務を維持するマンパワー不足・教育体制の不備などにより頓挫したまま現状を迎えていた。
 近年、院内での臨床工学技士への要求は年々大きくなり、総人数もこの10年で約3倍に増員されたが、その半数近くが有期雇用者という状況になっている。5年後に当院を去る可能性がある彼らに対し、既存の教育方法では問題があるとして新たな教育プログラムを開始するに至った。

目的

 本プログラムは、京都大学医学部付属病院における有期雇用臨床工学技士(更新限度5年)が、病院業務に携わるなかで、その期間内に臨床工学技士として必要な臨床経験と知識を計画的に得られることを目標としている。それにより
  1.人材育成
  2.臨床工学技士全体のレベルアップ
  3.適切な人員配置
  4.各部門の特徴の把握
を図っていくことを目的としている。

方法

 有期雇用者は入職後、5年間で各部門をローテートし、知識と経験を習得してゆく。ローテート対象部門は手術室(2年)、血管造影室(1年)、人工腎臓部(半年)、MEセンター/高圧酸素治療部(半年)、人工呼吸器治療(半年)、内視鏡部(半年)の6部門とするが、内容の特殊性を鑑みて内視鏡部へのローテートは希望者のみとする。
 
 各部門では、業務の習熟や資格の取得状況・今後の希望などを定期的に報告書として提出する。また、部門指導者から見た報告書も同様に提出してもらい、双方向の評価と把握に努める。この報告書を基に、半年ごとの部門リーダー会議にて問題点の認識と人員移動を決定する。

部門の特色

部門別教育計画

各部門では想定された期間内で到達できる目標を想定し、段階的に知識と技術を習得できるよう計画を立てる。ただし、これらの計画は所属期間や個人の希望や習熟度合によって変化し、目標到達を保証するものではない。以下、例として2部門の計画案を示す。