この度、京都大学医学部附属病院NICU(新生児集中治療部)の ホームページを新たに作成することになりました。
我々NICUは京都大学大学院発生発達医学講座(発達小児科学講座)に所属するグループの1つですが、新生児医療の特殊性から、より充実した情報を発信できるよう、このホームページを立ち上げた次第です。
私が未熟児センターの医長となったのは2007年7月ですが、当時は診療体制も十分とは言えず、決して他に誇れるような状況ではありませんでした。しかし、その後、中畑教授の方針の下、京都大学小児科は研究のみならず、臨床においてもその充実を図り、未熟児センターも2002年にようやく社会保険認可のNICUとなりました。
このような「新しいNICU」ですので、従来の風習にとらわれることなく、「他の施設の良い部分を積極的に取り入れる!」という考えで次々と新たな試みを取り入れ、現在の京都大学医学部附属病院NICUが出来上がったのです。
今日の京都大学医学部附属病院NICUの診療方針に大きな影響を与えてくれた施設は、大阪府立母子保健総合医療センター、倉敷中央病院、国立成育医療センター、東京女子医科大学東医療センター、神奈川県立こども医療センターなど、全国有数の施設ばかりです。これらの施設で研修した医師達が、日々のディスカッションを通じてその内容を吟味しながら、「京都大学の診療方針」の確立を目指してきたのです。その1つの成果が、我々が出版した「NICUベッドサイドの診断と治療 第2版(金芳堂)」などのテキストです。
また、他の施設の知識を吸収するばかりではなく、ここ数年、ようやく京都から新たな情報を発信できるようになりました。「新生児のDIC診断基準」、「新生児内分泌」などの分野です。
我々は、これからも常に「エビデンスに基づく新生児医療」の確立を求めて、他の施設の良い部分はしっかり吟味しながら取り入れ、日本最高水準の医療を提供すること、その上で我々が新たなエビデンスを確立して世界に発信することを目指して切磋琢磨してゆきたいと考えています。
京都大学医学部附属病院小児科
院内講師・NICU医長
河井 昌彦
