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体験者座談会Talk session

今回集まったのは、当センターの人材交流プログラムで派遣を経験した9名と、 京都大学医学部附属病院の秋山智弥看護部長。当センターメイン担当の幸野看護師を聞き手に、 異なる施設に移動することで見えてきたこと、これからの思いなどを大いに語り合いました。

助産師/首藤 梨沙
京大病院→公立南丹病院→京丹後市立弥栄病院へ
助産師/皆元 梓
京大病院→市立福知山市民病院へ
助産師/中澤 麻祐子
京大病院→京丹後市立 弥栄病院→京大病院へ
看護師/有馬 悠乃
京大病院→結ノ歩訪問看護ステーション(訪問看護)へ
看護師/森本 彩芽
京大病院→綾部市立病院 病棟→同 訪問看護ステーションへ
看護師/鬼塚 徳子
京大病院→京丹後市立弥栄病院訪問看護ステーションふれあいへ
看護師/北村 冬子
京大病院→あそかビハーラ病院へ
看護師/高橋 嘉宏
綾部市立病院→京大病院へ
看護師/井口 真由子
京大病院→あそかビハーラ病院→京大病院へ

進行:秋山 智弥(京都大学医学部附属病院 看護部長)、幸野 里寿(看護職キャリアパス支援センター)

Q1.このプログラムを知ったとき何を思った?

北村:院内メールで緩和ケアを専門にしている「あそかビハーラ病院」への派遣募集を見たのがきっかけです。もともと京大病院の血液内科で働いていて、ちょうど緩和ケアについて興味を持っていたところでした。そのメールを受け取って一ヶ月ほど経った頃、当時の病棟師長から「行ってみたいんじゃないの?」という声が。気持ちを分かってくれていて、嬉しかったですね。師長のススメと、自分の思いが一致して、その後すぐに決断しました。

皆元:私はこのプログラムに先に参加されていた首藤先輩、中澤先輩から「京大病院とは違ったお産に関われる」「派遣を経験してよかった」というお話を聞いて、どんどん興味が膨らみました。助産師として、ハイリスクのお産だけでなく、もっとたくさんのお産を取りたいという気持ちが芽生えていた頃でした。京大病院に在籍しながら、他の病院を体験できるというのも大きかったです。


首藤:きっかけはこのプログラムがはじまる前の病棟のアンケートです。「参加したい」と答えたものの、正直なところ全てを詳しく把握していたわけではありません。それでも分からないなりに派遣先の南丹病院で1年三ヶ月を一生懸命過ごしてみて、京大病院では関われない内科も体験できて良かったなと。助産師としての幅をもっと広げたいと思い、今度は産科に力を入れて取り組んでいる弥栄病院へ一年の派遣をはじめたところです。

有馬:私は入職する以前からゆくゆくは在宅看護の現場で働きたいと思っていて、それを知っていた病棟師長から声を掛けていただきました。私も皆さんと同じく、京大病院に籍を残して、新たな場所で勉強をできるのは利点に感じましたね。

森本:私の場合は本当に偶然です。たまたま隣に座っていた病棟師長が、このプログラムのチラシを読み終えて、私の目線の先にポンと置いたんです。それを私が見つけて、「なんですか、これ!行きたいです!」と。アメリカのテキサスの病院に2週間ほど研修で行ったときに、そこで看護師も自分の専門を持つことの重要性を感じ、もっとたくさん勉強したいと思っていました。

Q2.派遣先で得たこと、感じたことは?

中澤:機能が異なる病院に行くと、看護師に求められる役割も異なるので、いろいろな勉強ができます。弥栄病院の産科には「助産師外来」があり、助産師が主体となって妊婦さん一人ひとりのニーズに合わせた相談を行っています。また、フリースタイル分娩にも積極的。京大病院の産科と異なる部分が多いので新鮮でした。

鬼塚:京大病院の消化器内科、呼吸器内科でがん看護に携わってきました。その中で、その人らしい最期の迎え方というのを考えたとき、きっと長年住み慣れた家がいいんだろうなと思うのですが、病棟にいるとなかなか在宅のことは分かりません。それが今回の派遣で訪問看護の現場に行くことができて、さらに視野を広げることができました。以前は病棟看護師がどこまでやるべきか戸惑いもありましたが、今では訪問看護師さんに頼っていい部分も見えてきましたね。


高橋:僕は皆さんとは違って、綾部市立病院から京大病院の方へやってきました。綾部は混合病棟の中にICUがあるので、広く看護に関われる一方で救急・集中治療だけを専門的に学ぶことはできません。京大病院は専門の病棟、チームがありますし、患者さんの数、症例も多いですね。一年という限られた期間ですが、たくさんのことを吸収して綾部に帰りたいと思っています。

井口:終末期の患者さんを担当したことがきっかけで、緩和ケア、ホスピスでの看護を学びたいと考えるようになりました。実は京大病院を辞めてその道に進もうかと悩んでいた中で、今回のプログラムに参加したのですが、そこで感じたのは、がん看護に対する自分の勉強不足。治療、緩和ケアと将来に悩む前に、まだまだ学ぶべきことがたくさんあると気づかせてくれた一年でした。

Q3.派遣を終えてみて、何が変わった?

井口:派遣先から京大病院に戻ったばかりで、まだ慣れるのに精一杯です。所属病棟も変わっていますし、バイタル管理のシステムも変更になっていたりと、また一から覚えることがたくさん(笑)。

幸野:井口さんはホスピスへ行きたいという希望が強く、もしかしたら京大病院には帰ってこないかもと心配していました。

井口:ひとつは派遣を経験してみて、自分はまだまだ京大病院で学ばなきゃいけないと感じたから。また、私の思いを理解し、たくさんの応援をしてくれた場所にもう一度戻って、少しでも恩返しをしたいと思ったことも大きな理由です。



中澤:過ぎてみれば、あっという間の一年でした。京大病院ではできないことをできた一年、知れた一年だったと思います。派遣先で学んだ助産師外来の技術、フリースタイルでの分娩介助などは、京大病院でも取り入れていけたらいいですね。派遣前よりもやりたいことが広がり、さらに明確にもなったと感じています。



秋山看護部長から

機能の異なる病院間の人材交流によって、
質の高い看護、チーム医療を。

行く前にはわからなかったけれど、離れてみてはじめて見えることってきっとあると思います。また、急性期から在宅看護まで、それぞれの現場にはそれぞれの思いややり方があって、それをお互いが知るというのはとても大切。たとえば、急性期医療に関わってきた人が一度地域から急性期を見ることで、現場に戻った時に必ずレベルアップしているはずです。
いろいろな地域の患者さんが安心して医療を受けるには、私たち看護職員の連携が欠かせません。このプログラムに参加した人は、ぜひこの経験を仲間たちと共有してください。そしてこの取り組みは今後もつづけていきたいと思っています。



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