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 現在わが国では、中高年者の約半数近くが「がん」を発症する、と言われています。
こうした「がん時代」の到来の中で、私達は日夜、がん患者さんの診療に従事するとともに、新しい治療法の開発に努力していますが、その結果、「がん」に対する治療法は、数年前に比べても格段に進歩してきています。例えば、「化学療法(抗がん薬治療)」は、以前は死ぬほど苦しい治療と言われ、「やらないほうがましだ」と言われる患者さんもたくさんおられました。
 しかしながら新しい抗がん薬や、副作用を軽くする薬が次々と開発されてきたおかげで、今では、治療効果が向上するだけでなく、以前よりもずっと楽に、かつ安全に治療が受けられるようになってきました。その結果、患者さんによっては「がんの化学療法」を入院しなくても外来で受けられる時代になってきました。

  そこで京大病院がんセンターでは、「外来化学療法部」を設置して、がん患者さんに対して外来での化学療法を積極的におこなうようにしています。
化学療法の点滴は月に1?3回の回数でおこなうことが多いので、多くの患者さんは入院するよりも自宅におられて治療を受けることを望まれています。
このため私達は、多くのがん患者さんに、自宅からの通院で、苦痛が少なく、より安全で、かつ効果的な「化学療法」を受けていただきたいと考え、多くの医療スタッフをそろえて、様々な工夫をこらして頑張っています。

  とてもありがたいことに、患者さんからご寄付いただいた、新しくて、明るく広い病棟(積貞棟)の1階で治療を受けていただくことができます。
すでに述べましたように、がんの治療は非常に進歩してきており、今や化学療法を継続しながら「がんと共に生きる」時代になってきました。
もちろん、がんの治療は決して楽なものではありませんし、いまだに多くの患者さんに副作用が生じますが、できるだけ快適で、かつ優れた「外来化学療法」を提供できるように、今後も努力していきたいと考えています。

がんセンター長        
外来化学療法部 部長   
千葉 勉      



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