当科では、平成14年より唇顎口蓋裂児に対するチーム医療の一環として、ホッツ床(Hotz’ plate)やNAMプレート(Nasoalveolar Molding Plate)と呼ばれる口蓋床を作製しています。ホッツ床は哺乳床とも呼ばれ、主に自立的な哺乳を補助する目的で用いており、そのほか以下に示すような効果があると考えられています。また、NAMプレートは、ホッツ床に付属装置をつけて手術までに鼻の形を整え、口蓋の顎裂の幅を縮小する効果を付与した口蓋床のことです。

(ホッツ床の効果)
    1.口蓋の開いている部分を塞いで哺乳・食事を助ける
    2.ゴム乳首による潰瘍形成の予防
    3.発音方法の獲得の補助
    4.顎の成長の誘導

─ 専門外来での治療 ─
 ホッツ床作製のためにお口の型とりをします。(2回にわけて型をとることもあります。) ホッツ床を装着後は、しばらく調整のために1-2週間に1回ほど来院して頂きます。中には嫌がるお子さんもおられますが、殆どのお子さんは2週間くらいで慣れてくれます。お子さんが成長するにつれて、ホッツ床を舌で口の外に押し出すことがありますが,この場合は入れ歯用の安定剤でホッツ床をはずれにくくします。鼻腔に異物を入りにくくするためにもホッツ床は有用です。お子さんの成長に伴いホッツ床の適合が悪くなるので、その都度作り直します。口蓋を閉じる手術が終わった後は,虫歯や歯並びの検診や予防で1-数ヶ月に1回定期的に受診して頂きます。

─ ご両親にご協力して頂いていること ─
    1.哺乳状況の観察  離乳食に移行するまで続けてください
    2.ホッツ床の装着  一日中装着してください
    3.ホッツ床の消毒  沐浴時などで日に一度は消毒してください
    4.口の中の観察   口の中に傷ができていないかを確認してください

専門外来日は、毎月第2,4週木曜日(午後)です。

装着前 装着後