顎顔面領域では、近年原因不明の慢性疼痛疾患が増加傾向にあり、しばしば治療に困難を要し、病期が長期化することがあります。特に、舌がやけどをした後のようにひりひりと持続的に痛む舌痛症という疾患は、中高年の女性に多発傾向にあります。この他にも、顔面や顎の痺れや痛みが継続する非定形顔面痛(非定形歯痛)、味覚異常を伴う口腔異常感症、口腔乾燥症などを扱います。治療は、薬物療法、東洋医学的アプローチ、レザー治療など、個々の症状に対応しますが、患者の訴えに真摯に耳を傾け、全人的に苦痛を早期に取り除くように日々の臨床にいかすように心がけています。