顎顔面外傷は、交通事故、転倒・転落、作業事故、スポーツ事故など種々の原因により発症するものですが、顔の軟組織すなわち皮膚の打撲や挫傷とともに、骨折を伴う場合があります。極端に変形している場合は簡単にわかりますが、打撲による腫脹ですぐには見つからないこともあります。物が二重に見えるとか、口が開きにくい、かみあわせが合わないといった症状がある時は顎顔面骨の骨折が疑われます。
 顎顔面骨を構成している骨には、上顎骨、下顎骨、頬骨、鼻骨、前頭骨などがあり、その骨折が放置されると、咀嚼(そしゃく)機能をはじめとして、発音などの機能障害を残すだけではなく、審美性などにも大きな障害をもたらすことになります。
 口腔外科では、これら顎顔面骨骨折のなかでも、とくに下顎骨、上顎骨、頬骨などの咀嚼機能に大きく関わる骨折に対して、咬合(かみあわせ)を重視した治療を行っています。