2016年10月

肺 癌の バイオマーカー検 索 のための研究について

肺がんは近年増加傾向にあり、 我が国におけるがん死の第一位となっております。肺がんの進行に関する研究は非常に進んでまいりましたが, すべてが明らかになっているわけではありません。近年の研究において,悪性度あるいは治療と直結するような 指標(バイオマーカー)の同定が有用であることが多く報告されています。
たとえば,近年同定された上皮増殖因子受容体 (EGFR)の変異症例あるいはアナプラスティックリンフォーマキナーゼ(ALK)融合症例では、 特異的な治療薬が開発され、一部の肺がん患者さんですが非常にすばらしい効果が得られていまいます。 しかし未だ多くの患者さんにおいて、特異的な治療薬はありません。よって、 こうした治療の鍵になるバイオマーカーの発見,同定がさらに重要であると考えられます。
京都大学医学部附属病院では1年間に200例以上の肺癌手術を行っており, 切除された肺癌組織でのバイオマーカーを調べ,再発や予後との関連を調べることに よって,今後の癌治療に非常に役立つことが期待されており,我々は研究をすすめています。 本検討の対象患者は以下の通りです。

対象患者さん:当院にて2001年から2009年までに肺がんの外科的切除を受けられた 患者さんで「病理組織材料の診療目的外使用に関する同意書」に同意の得られている方

患者さんのデータは通常に診療を受けていただく際に記録されるデータであり、 また病理データはすでに切除後の組織を用いて検査を行いますので,特別に患者さんに 御負担いただいて収集するものはございません。また、過去の診療記録から得られた資料を用いますので、 同意書は頂きませんが、患者さんの情報は匿名化され、プライバシーは保護されております。 この研究で得られた結果は,専門の学会や学術集会に発表されることがありますが,患者さん個人に関する情報が外部に 公表されることは一切ございません。

本研究に対してご質問のある方、また、研究資料の 入手,閲覧を希望される方,手術を受けられた方が未成年 の場合や意思疎通が十分にできない方の場合で、保護者もしくは身内の方でご質問のある方、 もしくはご自身のデータを利用されたくない方は下記の当院病理診断科, データベース管理担当者にいつでもお申し出ください。 なお,もし研究協力を拒まれたとしても患者さんに不利益は一切生じませんのでご安心ください。

データ利用の目的と趣旨をご理解いただきますよう,よろしくお願い申し上げます。

対応窓口,研究責任者:

吉澤明彦(よしざわ・あきひこ)akyoshi.jpeg

連絡先:
京都大学医学部附属病院 病理診断科 TEL 075-751-3488 E-mail:akyoshi@kuhp.kyoto-u.ac.jp
京都大学医学部附属病院 総務課研究推進掛  TEL 075-751-4899 E-mail trans@kuhp.kyoto-u.ac.jp