ごあいさつ

 

 

 このたび,京都大学精神医学教室の主幹のもと、龍谷大学深草キャンパス(京都)にて第66回日本病跡学会総会を開催する運びとなりました。


 ご存じのとおり、病跡学は狭義には歴史上の傑出した人物や芸術作品について精神医学的側面から学術研究を行う精神医学の一分野として成立し、さまざまな人物の人生史と作品・業績を題材に、その才能と「精神の病」との関わりを解き明かそうと試みてきたものです。


 その後、病跡学の取り扱う対象は政治家、宗教家、その他あらゆる有名人へと拡大の一途をたどりました。しかし一方で無名の人々の創作については(芸術療法の括りのなかで取り扱われ、)病跡学の対象としては光が当てられることがありませんでした。


 今回は「ところで、病跡学っていったい何?」というテーマのもと、従来の演題に加えてそのような「ふつうの患者さん達」と創作の関係や、芸術の辺縁領域といえるポップカルチャーにおける病跡についても取り扱い、病跡学のひろがりと枠組みについて整理する機会を持ちたいと考えています。


 宵山をひかえた夏の京都で皆様方にお目にかかれることを楽しみにしております。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

 

第66 回日本病跡学会総会 会長 

村井俊哉 (京都大学 脳病態生理学講座(精神医学))



 

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