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集中治療部

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重症患者治療でチーム医療を実践

●部長

  • ・教授 / 江木 盛時 Prof. Egi Moritoki

部門等のご案内

集中治療部は、生命の危機にある重症患者を対象に24時間の厳重なモニタリングと先進医療技術を駆使して集中的治療をおこなう部門です。本院の集中治療室(ICU)は中病棟4階に位置し16床(将来的に20床)で運営しています。日本集中治療医学会による集中治療専門医研修施設の認定を受けており、診療ならびに集中治療医の育成に力を入れています。

●業務内容

集中治療部の医師3名と集中治療の経験を持つ麻酔科在籍医師(集中治療専門医7名)が当直帯を含め24時間体制で診療をおこなっています。ICUに入室される方は、心臓手術や移植手術を始めとする大手術の術後患者、病院内で急性臓器不全を併発した内科または外科系の患者、救急搬送され集中治療が必要と判断された患者と多岐にわたっています。近年COVID-19流行に伴い、人工呼吸やECMOを必要とする重症COVID-19患者の受け入れも行ってきました。集中治療医が各診療科主治医と協力して診療にあたる一方で、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士といった様々な職種が関わりチームとして診療に取り組んでいます。朝夕の診療回診でチーム内での情報共有を行うとともに、M&Mカンファレンスを随時行い患者診療の質の向上を目指しています。

●特色ある取り組み

ICUには、重篤な状態でありかつ原疾患の異なる様々な病態の患者が入室してきます。そのため、集中治療医と各診療科主治医が中心となって、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士といった多職種がチームを組んで診療を行います。
ICUでは移植後の患者や複数の基礎疾患を持った患者が多く、複数の薬剤を管理する薬剤師は欠かせない存在です。また、生命維持に欠かせない機械(人工呼吸器やCHDF, ECMO)を必要とする患者も多く、その機械の管理を臨床工学技士が担います。近年、ICUを退室された後の患者ADLの向上を目指した対策が注目されています。当院ICUでは高齢者や移植術後の患者が多く、ICU退室後を見据えたケアがとても重要です。そのため、栄養士や理学療法士とは密に連携して患者が早期回復できるように努めています。
病院内で最重症患者を受け入れる最後の砦としての急性期診療を担う一方で、退室後のADL向上を目指した取り組みにも力を入れたいと考えています。