令和元年度 京都大学医学部附属病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1584 671 933 1248 1897 2592 4117 5908 2748 397
令和元年度の本院の退院患者平均年齢は58.0歳です。
年代別では70歳代が最多で27%、次いで60歳代が19%を占め、60~70歳代の患者が全体の約半数を占めます。
年齢構成の特徴のひとつは、年代別では高齢者が多数を占めているにも関わらず、年齢別では0歳患者が全体で5番目に多いことです。
また、全体の男女比率はほぼ50%ずつですが、20代後半~40代前半は女性が60~80%と多数を占めていることも特徴です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 処置1あり 519 2.31 2.03 0.00 62.55
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 204 5.74 2.63 0.00 68.20
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 143 16.00 15.48 4.20 56.59
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 138 23.63 18.84 3.62 67.39
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 98 16.05 15.79 1.02 60.57
『内科』は、院内標榜科「呼吸器内科」、「糖尿病・内分泌・栄養内科」、「腎臓内科」、「消化器内科」、「免疫・膠原病内科」、「腫瘍内科」、「血液内科」への入院症例を対象としています。
その中でも呼吸器内科にて実施されている睡眠時無呼吸症候群における、手術を要しない終夜睡眠ポリグラフィー検査入院症例が大きな割合を占めており、内科全体の10.69%となっています。
そのほか大腸ポリープ、間質性肺炎、全身性エリテマトーデス・皮膚筋炎・多発性筋炎、非ホジキンリンパ腫など多様な症例を扱っているのが特徴です。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 処置2あり 定義副傷病なし 119 17.61 19.79 0.5 68.90
010230xx99x20x てんかん 手術なし 処置2_2あり 定義副傷病なし 89 12.22 13.71 3.37 42.63
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 処置2なし 定義副傷病なし 38 9.74 13.7 7.89 60.13
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 33 8.97 7.1 12.1 40.79
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0,1又は2 24 15.29 16.2 45.83 68.54
『神経内科』は、標榜診療科「脳神経内科」への入院症例が対象となっています。
上位に上がっている症例としてはパーキンソン病・てんかん・運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症など)・脳梗塞が挙げられ、一番多い症例がパーキンソン病に対する手術を要さないSPECT検査入院症例となっているように、SPECT・PETなどの画像診断機器を用いた検査入院症例や観察入院症例が上位を占めており、正確な臨床診断の下で適切な治療が行われています。
また5番目は、急性期脳梗塞に対し脳保護薬「エダラボン」を用いて梗塞によって引き起こされる障害を軽減させる治療であり、急性期症状を脱した後のリハビリを目的とした転院が多いのが特徴となっております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置2なし 483 7.43 5.02 0.00 68.06
050050xx02000x 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 定義副傷病なし 175 5.98 4.4 1.14 73.15
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 定義副傷病なし 91 3.56 6.47 2.19 73.21
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 88 13.68 17.71 7.95 79.34
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし,1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし 79 12.85 10.8 3.79 77.29
当院の循環器内科で一番多い入院症例は、頻脈性不整脈(心房頻拍・心房細動など)に対して経皮的カテーテル心筋焼却術を行う入院症例です。これは「カテーテル・アブレーション」と呼ばれ、動脈から心臓にカテーテルを挿入して不整脈の原因となる心筋組織を焼却する治療法となっています。
また、主に狭心症などの虚血性心疾患に対しての診療も多く行われており、表2番目の症例は経皮的冠動脈ステント留置術という、血管内にステントというステンレス製の筒状の金網を入れることで血管を拡張させる治療、3番目は心臓にカテーテルを通し、検査を行う入院症例となっております。
5番目は徐脈性不整脈(房室ブロックなど)に対するペースメーカの移植・交換の手術を実施した症例となっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx9905xx 脳腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_5あり 49 1.37 14.37 0.00 7.82
130010xx99x0xx 急性白血病 手術なし 処置2なし 47 1.32 8.57 2.13 8.91
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 33 4.52 7.1 0.00 8.11
140010x199x00x 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 33 9.45 6.17 0.00 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 処置2なし 31 16.29 11.16 9.68 0.00
『小児科』は院内標榜科の「小児科」、「未熟児センター」、「NICU」への入院症例を対象としています。
当院は厚生労働省より小児がん診療拠点病院に指定されており、血液悪性疾患(白血病など)、あらゆる種類の固形腫瘍に対する診療を行っており、こちらの表においても一番多い症例は脳腫瘍における手術・放射線療法を要しない化学療法を実施する症例となっております。
また、神経グループでは難治性てんかんに対しても力を入れており、その検査入院症例も多く受け入れています。
4、5番目については未熟児センター・NICUにおける診療であり、新生児一過性多呼吸、低出生体重児(2500g未満)に対しての検査・観察も多く行われています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術なし 162 2.83 7.38 0.00 31.01
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む))等 処置2なし 101 8.72 10.34 0.00 60.23
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 処置2なし 89 7.45 6.1 0.00 60.30
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 処置2_4あり 74 4.93 4.25 0.00 52.73
06007xxx010x0x 膵臓,脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 処置1なし 定義副傷病なし 64 28.23 25.77 1.56 67.05
『外科』は、院内標榜科の「肝胆膵・移植外科」、「小児外科」、「消化管外科」、「乳腺外科」への入院症例を対象としており、診療内容は非常に多岐にわたっています。
1番目の「その他の消化管の障害」とは主に術後肝障害のことで、肝移植術を実施された患者さんの術後症状に対する検査入院症例です。
2・3番目は主に乳腺外科における乳癌に対して乳房部分切除術を行った症例であり、切除範囲の最小化に取り組み最低限の侵襲で治療が出来るよう努めています。また4番目も乳癌症例であり、「ゲムシタビン」、「パクリタキセル」といった薬剤を用いた化学療法実施入院です。
5番目は主に肝胆膵・移植外科における膵頭部癌・膵尾部癌に対しての症例で、どちらに対しても高度な技術を要する手術となっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 100 25.48 23.56 3.00 76.54
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死,股関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 98 25.93 21.53 3.06 64.20
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 処置1なし 定義副傷病なし 48 6.46 5.41 0.00 43.25
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤,不安定椎 脊椎固定術,椎弓切除術,椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む) 前方椎体固定等 処置2なし 39 24.10 20.93 2.56 68.92
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 手術あり 処置2なし 36 33.11 11.84 8.33 67.64
当院の整形外科は主に手術を目的とした入院治療を行っています。
その上位は変形性膝関節症や原発性股関節症といった症状に対する人工膝関節、人工股関節の置換術となっており、当院ではコンピューターシミュレーションを取り入れた手術を行っています。
骨軟部の良性腫瘍とは四肢・骨軟部に生じた良性腫瘍のことを指し、こちらに対して腫瘍摘出術を実施されている症例が整形外科全体の3番目となっています。
4番目は主に腰部脊柱管狭窄に対しての脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術を実施した症例です。
また5番目の「手術・処置等の合併症」は、一度入れた人工股関節のゆるみに対して行われる再置換手術が主な内容となっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 72 11.90 9.23 0.00 6.40
140490xx971xxx 手足先天性疾患 手術あり 処置1あり 34 5.47 9.71 0.00 1.56
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔,咽頭損傷を含む) 鼻骨骨折整復固定術等 処置1なし 処置2なし 18 6.11 5.26 0.00 44.56
080180xx970xxx 母斑,母斑症 手術あり 処置1なし 15 7.67 3.93 0.00 3.13
140190xx97xxxx 小耳症・耳介異常・外耳道閉鎖 手術あり 13 13.77 12.77 0.00 11.00
形成外科では生まれながらの疾患や、病気・怪我によって生じた傷口や変形をきれいに治す治療を行っています。
先天性疾患である口唇・口蓋裂の小児に対して行われる顎・口蓋裂形成手術または口唇裂形成手術については形成外科入院症例全体の18.3%となっています。
また、2番目の手足先天性疾患(主に先天性の多合指(趾))、4番目の母斑(良性のあざ)、5番目の小耳症も先天性疾患であり、こちらの手術入院症例はそのほとんどが小児に対して行われているものです。
3番目の顔面損傷は、顔面骨骨折といった外傷に対して行われる整復手術症例となっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx9909xx 脳腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_9あり 95 9.19 19.32 5.26 49.72
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 処置1あり 処置2なし 83 3.39 3.01 0.00 59.36
010070xx99020x 脳血管障害 手術なし 処置1なし 処置2_2あり 定義副傷病なし 79 4.29 5.33 0.00 27.35
010010xx99000x 脳腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 55 4.93 11.27 5.45 47.05
010070xx01x20x 脳血管障害 脳血管内手術等 処置2_2あり 定義副傷病なし 55 18.31 18.95 3.64 32.44
脳神経外科では、脳腫瘍をはじめ、未破裂脳動脈瘤、もやもや病を主とした脳血管障害に対しての治療が多く行われています。
脳腫瘍に対しては、分子標的治療薬「ベバシズマブ」を使用した化学療法入院症例(1番目)や、治療方針を定めるために行われる検査入院症例(四番目)が多く行われています。
2番目は未破裂脳動脈瘤に対しての動脈造影カテーテルを用いて動脈瘤の大きさや経過についての検査を実施している入院症例です。
表の3番目・5番目の「脳血管障害」とは主にもやもや病、内頚動脈狭窄症を指します。こちらに対してSPECT・PET検査を実施した検査入院症例が3番目、動脈形成術、吻合術と呼ばれる手術を実施しているのが5番目となります。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置2なし 306 11.88 11.51 0.33 67.25
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 処置2なし 71 3.44 3.34 0.00 70.03
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 39 12.72 18.84 2.56 56.26
040040xx99090x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_9あり 定義副傷病なし 30 9.97 10.2 6.67 67.00
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 29 12.24 9.59 0.00 68.83
呼吸器外科では、原発性肺癌・転移性肺腫瘍といった肺悪性腫瘍に対する治療を主に行っています。
当院の肺悪性腫瘍手術は胸腔鏡を用いた低侵襲の手術を標準としており、呼吸器外科入院症例全体のおよそ4割という大きな割合を占めています。
また肺癌・肺癌の疑いにおける、手術を要しない経気管肺生検(気管支ファイバースコピー検査など)を実施した検査入院症例、肺癌に対しての免疫チェックポイント阻害剤「ニボルマブ」「ペムブロリズマブ」を用いた化学療法、そのほか抗がん剤を用いた化学療法などの治療が多く行われています。
間質性肺炎に対しては、肺移植の適応かどうかを判断される検査入院も多く行われています。当院の肺移植実施件数は国内最多となっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 30 23.30 23.77 6.67 63.83
050163xx02x10x 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 処置2_1あり 定義副傷病なし 18 22.83 19.82 5.56 71.89
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 処置2_1あり 定義副傷病なし 17 36.94 28.02 35.29 67.12
050163xx9910xx 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 16 10.69 4.36 0.00 76.00
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 処置2_1あり 定義副傷病なし 14 33.79 27.88 42.86 68.79
心臓血管外科では、虚血性心疾患、弁膜疾患、大動脈疾患などあらゆる分野の心臓疾患において手術を行っています。
弁膜症(主に大動脈弁狭窄症)に対して当院で多く行われているのは弁置換術と呼ばれる手術で、狭窄の生じた大動脈弁を取り出し自分自身の肺動脈弁を移植する方法(ロス手術)や人工弁、生体弁を取り付ける方法などがあります。
非破裂性大動脈瘤とは、腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤のことを指します。当院で多く行われているのは開腹・開胸を行い大動脈瘤を切除し、人工血管に替えるという大動脈瘤切除術という手術です。
また解離性大動脈瘤は血管が裂けることで引き起こされる緊急手術を要する症状で、この場合でも大動脈瘤切除術が多く行われています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080005xx99x4xx 黒色腫 手術なし 処置2_4あり 189 4.21 4.56 0.53 65.61
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2なし 25 10.80 7.9 8.00 73.80
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 25 17.84 12.55 12.00 77.56
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2なし 22 14.91 12.62 4.55 67.05
110100xx99x10x 精巣腫瘍 手術なし 処置2あり 定義副傷病なし 22 5.09 11.95 0.00 78.77
当院皮膚科では、悪性黒色腫や有棘細胞癌・基底細胞癌をはじめとした皮膚悪性腫瘍に対し、化学療法・手術など多くの治療を実施しています。
一番多い症例は悪性黒色腫に対する免疫チェックポイント阻害剤「ニボルマブ」「ペムブロリズマブ」を使用した入院症例で、皮膚科入院症例の30.2%に及ぶ割合を占めています。
膿皮症とは主に蜂巣炎(蜂窩織炎)のことで、細菌感染が原因で起こる皮膚症状に対して抗生剤を使用する入院症例が3番目となっています。
5番目は陰のうパジェット病という皮膚がんの一種に対して、手術を要さず化学療法を実施した入院症例となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 127 6.95 14.52 0.79 72.38
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 111 7.04 7.07 1.80 77.07
110080xx9905xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_5あり 93 6.34 9.79 0.00 70.53
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 処置2なし 51 13.14 11.14 1.96 64.67
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 41 14.24 12.18 0.00 68.68
泌尿器科では、前立腺癌・尿路上皮癌(膀胱癌など)・腎細胞癌など、泌尿器科がんの診療において患者さんのQOLを考えた低侵襲の治療を重視しています。
前立腺癌に対しては抗癌剤を用いた化学療法や腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術など症例に合わせた治療が行われています。
この腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術は、当院では全国に先駆けダヴィンチと呼ばれる手術支援ロボットを導入しており、豊富な経験のもと安全で後遺症の少ない手術に力を注いでいます。この支援ロボットを用いた手術は前立腺癌だけではなく、腎癌などにも適用されています。
また、膀胱癌に対しては経尿道的悪性腫瘍手術という、尿道口より内視鏡を挿入し可能な限り腫瘍を切除する手術が多く実施されています。
産科婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 391 4.13 4.58 0.00 55.79
140010x199x00x 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 225 6.88 6.17 0.00 0.00
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2_7あり 定義副傷病なし 113 3.54 4.27 0.00 63.59
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2_5あり 定義副傷病なし 98 3.84 4.39 0.00 53.07
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 処置2なし 83 14.14 12.29 0.00 55.71
『産科婦人科』は院内標榜科の「産科・婦人科」への入院症例を対象としています。
一番多い症例は子宮頚癌・子宮内膜癌に対する抗癌剤を用いた化学療法入院症例で、産婦人科入院症例全体のおよそ16%となっています。
子宮頸癌・子宮内膜癌に対しては化学療法のほか、子宮悪性腫瘍手術として外科的な切除・摘出も多く行っています。
卵巣癌に対しても分子標的薬「ベバシズマブ」、抗癌剤「カルボプラチン+パクリタキセル」「カルボプラチン+ドセタキセル水和物」など多様な化学療法を実施しており、さまざまな症例に対応しています。
また、産科部門では総合周産期母子医療センターが設置され、母体や早産・低体重出生の新生児に対しての観察・検査などのケアも行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x2xx 黄斑,後極変性 手術なし 処置2_2あり 544 2.98 2.49 0.00 77.82
020110xx97xxx1 白内障,水晶体の疾患 手術あり 両眼 260 7.27 5.09 0.00 72.96
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 245 10.34 7.53 0.00 68.34
020110xx97xxx0 白内障,水晶体の疾患 手術あり 片眼 209 5.30 2.78 0.48 69.29
020350xx99x1xx 脈絡膜の疾患 手術なし 処置2あり 195 2.92 2.85 0.00 71.84
当院の眼科では網膜硝子体疾患(糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、中心性漿液性脈絡網膜症など)の診断と治療に力を入れており、加齢黄斑変性に対する抗VEGF薬「アフリベルセプト」「ラニビズマブ」の硝子体注射は特に多く実施されています。眼科全体の23.5%に及びます。
また、加齢と共にほとんどの人が発症する発症すると言われている白内障に対しても、両眼手術・片眼手術どちらも多く実施されています。
眼圧が高くなり、視野狭窄を及ぼす緑内障に対しても「濾過手術」や「流出路再建術」など様々な手術が行われています。
脈絡膜の疾患とは主に黄斑部浮腫などを指します。こちらについても抗VEGF薬による硝子体注射を実施した入院症例が多い割合を占めています。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 87 17.64 13.11 0.00 68.11
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 処置1なし 78 12.03 8.44 0.00 54.50
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 63 8.98 7.85 0.00 50.46
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 43 9.09 7.24 0.00 58.21
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 処置2なし 35 9.60 7.37 0.00 51.20
『耳鼻いんこう科』は、院内標榜科の「耳鼻咽喉科・頭頚部外科」への入院症例が対象となっています。
標榜の通り、頭頚部における腫瘍・感覚器の障害などについての外科手術を多く取り扱っています。
頭頚部悪性腫瘍とは咽頭、鼻腔、歯肉、舌など、また、甲状腺悪性腫瘍とはのどの部分に位置する甲状腺と呼ばれる分泌器官にできた癌のことで、こちらに対しては切除や摘出などの悪性腫瘍手術が行われますが、正常な組織を極力温存する経口的手術など低侵襲の手術が導入されています。
また、真珠腫や化膿性中耳炎といった症例に対しては鼓膜付近に出来た真珠腫を取り除き、聴力改善のために鼓室と呼ばれる音を伝える器官を形成する鼓室形成手術が行われています。
頭頚部には良性の腫瘍も発生します。そちらに対しても外科手術で安全に切除・摘出が行われています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 手術なし 処置2_3あり 定義副傷病なし 52 18.46 18.24 0.00 64.88
100020xx99x2xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 処置2_2あり 43 5.00 6.31 0.00 63.19
100020xx99x5xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 処置2_5あり 39 5.00 8.49 0.00 51.64
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 37 8.35 9.34 0.00 66.32
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_2あり 34 11.21 22.92 0.00 79.68
『放射線科』は院内標榜科の「放射線治療科」への入院症例が対象となっています。
放射線治療科では食道癌・甲状腺癌・肺癌など様々ながんに対する低侵襲・高精度な放射線治療、化学放射線療法、RI内用療法を行っています。
一番多い症例は、主に食道癌に対する化学療法・放射線治療の併用治療を行っている入院症例です。
切除手術を行わず、食道温存を希望される患者さんや手術切除が不可能とされる患者さんに対して多く実施されています。
甲状腺癌に対してはI131内用療法と呼ばれる、放射性ヨードのカプセルを内服し、体内から放射性物質を発生させることで癌組織を破壊する治療法が行われています。こちらの治療法は患者体内から放射性物質が発生するため、外部の被ばくを避けるため入院しての治療となっています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 39 9.15 12.58 30.77 82.08
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 32 2.91 5.01 3.13 71.34
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 31 12.48 20.84 71.88 82.68
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 29 4.10 7.34 17.24 61.55
160800xx99xx0x 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 定義副傷病なし 23 2.22 14.43 100.00 80.74
『救急科』は院内標榜科の「初期診療・救急科」への入院症例が対象となっています。
当院の初期診療・救急科は、救急医・各診療科の専門医が協力体制をとって救急診療に当たるコーディネート型救急診療体制をとり、多種多様な症例に高レベルな診療で対応しています。
多い症例は上から、主に急性腎盂腎炎・尿路感染症に対する緊急入院症例、主にめまい症に対する手術を要しない緊急入院症例、誤嚥性肺炎に対する緊急入院症例、主に頭部外傷に対する手術を要しない緊急入院症例、主に大腿骨骨折に対する手術を要しない緊急入院症例となっています。
どの症例も高齢者の方の受診が多く、他の科と比べて患者さんの平均年齢が高いのが特徴的となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 73 15 18 48 27 42 1 7,8
大腸癌 47 30 60 69 30 39 1 7,8
乳癌 124 124 54 - 26 54 1 7,8
肺癌 235 58 102 144 41 191 1 6,7,8
肝癌 20 27 18 17 49 182 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※-(ハイフン)は患者数が10未満。(本統計の集計条件に基づく)
※本統計を参照する際は以下の点にご注意下さい。
 ・入院患者に限る。(外来患者を含まない)
 ・本院で治療を受けたのべ入院患者数について集計しており、実人数ではない。
 ・疑い病名、ステージが「0」のものは含まない。

本院の令和元年度の5大がん症例数は1,971件です。内訳は肺癌が39%で最も多く、乳癌20%、肝癌16%、大腸癌14%、胃癌11%と続きます。

胃癌の⼿術は全ステージで内視鏡・腹腔鏡による⼿術が95%を占めています。

⼤腸癌も内視鏡・腹腔鏡による⼿術が多いことが特徴で、全ステージで75%を占めています。
また、ステージが高くなるにつれ化学療法を行う割合が増加しており、ステージⅢでは23%が化学療法を実施しています。

乳癌の⼿術は乳房を切除する範囲により、部分切除術(がんの存在する部分だけを切除)と全切除術(乳房全体を切除)に⼤きく分
かれ、いずれの場合も腋窩リンパ節郭清を⾏う場合と⾏わない場合があります。
部分切除術と全切除術の割合は、ステージⅠが部分切除術63%/全切除術37%、ステージⅡが31%/69%、ステージⅢが7%/93%でした。
また、腋窩リンパ節郭清を⾏った割合は、ステージⅠが6%、ステージⅡが41%、ステージⅢが93%でした。

肺癌の⼿術は胸腔鏡⼿術が多く、ステージⅠで96%、ステージⅡで63%、ステージⅢで37%を占めています。
⼿術の内容は、切除範囲が⼩さいものから部分切除術・区域切除術・肺葉切除術、⽚側全摘術となり、また、気管⽀形成を伴うもの、隣接臓器合併切除を伴うもの、などに分けられます。
ステージⅠでは部分切除術が15%・区域切除術が29%・肺葉切除術が60%を、ステージⅡでは部分切除術が8%・肺葉切除術が88%を、ステージⅢでは肺葉切除術が75%・気管⽀形成を伴うものが17%を占めました。

肝癌は再発の症例が多い事が特徴です。
再発症例に実施された⼿術は、肝切除術が13%、ラジオ波焼灼療法が36%、⾎管塞栓術が39%を占めており、肝実質を切除しない治療が多い傾向にあります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 29 12.14 56.28
中等症 105 14.13 74.69
重症 31 17.77 80.23
超重症 10 17.60 69.50
不明 - - -
※-(ハイフン)は患者数が10未満。(本統計の集計条件に基づく)
※重症度については下記の「重症度の判定⽅法について」を参照。
※成⼈とは20歳以上をいう。

本院での成人市中肺炎は中等症が60%と半数以上を占めています。
年齢については、本院における令和元年度の成人患者の平均年齢は64歳でしたが、それに比べ中等症以上の平均年齢は76歳と高く、肺炎は高齢者が罹患しやすく重症化しやすい事がわかります。
男女の比率については、全体では男性59%・女性41%ですが、重症では男性が74%を占めています。

■重症度の判定⽅法について■
重症度の判定はA-DROPスコアに基づく。
【評価項⽬】 
  ・Age(年齢):男性70歳以上、⼥性75歳以上
  ・Dehydration(脱⽔):BUN 21mg /dL以上または脱⽔あり
  ・Respiration(呼吸):SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
  ・Orientation(意識障害):意識障害あり
  ・Pressure(収縮期⾎圧):収縮期⾎圧90mmHg以下
【判定】
  ・該当する項⽬1つにつき1点とし、合計点で重症度を判定する。(5点満点)
    軽症:0点の場合。
    中等症:1〜2点の場合。
    重症:3点の場合。
    超重症:4〜5点の場合。ただし、ショックがあれば1点でも超重症とする。
    不 明:重症度分類の各因⼦が1つでも不明な場合。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 186 17.65 75.87 42.67
その他 39 12.49 69.74 5.33
男女の比率は発症日から「3日以内」で男性55%・女性45%、「その他」で男性38%・女性62%でした。
主となる治療方法は発症日からの日数により大きく異なり、「3日以内」の場合は薬物治療(血栓溶解療法、脳保護薬の投与)が58%、手術治療が17%を占めています。なお、行われた手術の90%はカテーテル手術です。
一方、「その他」の場合はリハビリ治療が51%、薬物治療(脳保護薬の投与)が15%を占めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 203 1.23 3.62 0.00 69.30
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 81 9.40 14.01 8.64 68.52
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD) 55 3.09 12.45 3.64 67.47
K654 内視鏡的消化管止血術 52 3.77 8.56 3.85 73.29
K610-3 内シャント設置術 51 10.20 16.84 1.96 68.00
主に消化器内科にて行われる結腸ポリープに対する内視鏡による切除術、膵癌に伴う胆道閉鎖等に対する内視鏡的胆道ステント留置術や経鼻胆管ドレナージ術、腫瘍等による出血に対する内視鏡的止血術を多く実施しています。
他には、腎臓内科で行われる人工腎臓用の内シャント設置術も多く実施しております。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 12 8.08 14.00 8.33 68.83
K148 試験開頭術 - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K664-3 薬剤投与用胃瘻造設術 - - - - -
脳神経内科入院における胃瘻造設術は、筋萎縮性側索硬化症等の神経疾患に伴い経口による食事摂取ができない患者さんに対して実施しております。

※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は‐(ハイフン)の表記にしております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 440 2.24 4.63 0.00 68.96
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 176 2.29 4.51 1.14 73.86
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 95 2.37 6.48 10.53 75.63
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 53 2.28 3.79 0.00 61.49
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 49 0.04 13.86 12.24 74.41
K5951、K5952はいずれも心房細動や心房頻拍に対する手術であり、多くの患者さんが短期入院で手術を受けられています。
また、狭心症や急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術、下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術、血栓除去術も多く実施しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 31 0.00 39.65 6.45 0.00
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 - - - - -
K5223 食道狭窄拡張術(拡張用バルーン) - - - - -
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) - - - - -
K570-3 経皮的肺動脈形成術 - - - - -
新生児仮死蘇生術は、出生時に呼吸不全等により低酸素となる病態に対する手術であり、分娩後直ちに入院加療となるため、平均術前日数が0日となっております。
先天性心疾患に対するカテーテルによる手術も多く実施しております。

※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は‐(ハイフン)の表記にしております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 89 0.13 6.31 0.00 60.30
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 60 0.23 6.97 0.00 61.33
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 53 1.89 5.34 0.00 61.06
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 51 4.35 11.43 0.00 68.00
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 31 0.26 7.58 0.00 58.77
乳腺外科において行われる乳癌に対する乳腺悪性腫瘍手術は、短い入院期間で実施できるため、年間に多くの患者さんの加療が可能となっております。
肝胆膵・移植外科において胆のう結石等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、消化管外科において結腸癌に対する腹腔鏡下手術を多く実施しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 218 2.04 22.60 3.21 70.51
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹) 43 0.65 4.77 0.00 52.30
K1424 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(前方後方同時固定) 40 1.73 21.58 2.50 69.60
K0802 関節形成手術(胸鎖、肘、手、足) 32 1.00 5.78 3.13 59.38
K0542 骨切り術(下腿) 26 1.50 31.15 0.00 60.42
変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工関節置換術を最も多く実施しております。
他には、軟部組織腫瘍に対する摘出手術、脊柱管狭窄症等に対する脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術、手指の関節症に対する関節形成手術、変形性膝関節症に対する骨切り術も多く実施しております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1002 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) 24 1.29 3.00 0.00 1.21
K4263 口唇裂形成手術(片側)(鼻腔底形成を伴う) 22 2.09 6.27 0.00 6.18
K4072 顎・口蓋裂形成手術(硬口蓋に及ぶ) 17 2.00 13.59 0.00 2.29
K0053 皮膚・皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 13 1.31 4.00 0.00 6.85
K4073イ 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴う)(片側) 11 1.82 13.64 0.00 7.64
口唇裂や口蓋裂に対する手術を多く実施しております。
他には、多指症に対する手術、頭頚部の母斑・良性腫瘍に対する摘出手術を多く実施しております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 90 6.99 24.60 8.89 52.07
K6101 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈) 42 3.17 15.07 2.38 20.83
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 29 1.52 5.72 0.00 65.24
K178-4 経皮的脳血栓回収術 25 0.04 13.96 76.00 80.72
K1781 脳血管内手術(1箇所) 24 2.08 15.42 20.83 57.42
脳腫瘍に対する頭蓋内腫瘍摘出術を最も多く実施しています。
他には、もやもや病に対する動脈形成術、脳動脈瘤に対する脳血管内手術、急性期脳梗塞等に対する脳血栓回収術も多く実施しております。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 125 2.93 8.81 0.80 70.43
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 81 2.37 6.12 0.00 65.98
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 68 2.49 8.59 0.00 66.68
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 37 6.27 4.92 0.00 42.11
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 25 2.08 4.96 0.00 59.80
上位の3手術はいずれも肺の悪性腫瘍(肺癌等)に対する手術であり、患者さんの体への負担が少ない胸腔鏡下での手術となっております。
他には、気胸に対する胸腔鏡下手術、腫瘍等の診断目的で組織採取を行う胸腔鏡下試験切除術も多く実施しております。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術(1弁) 25 6.64 24.52 12.00 64.72
K5602 大動脈瘤切除術(弓部) 18 3.61 33.39 44.44 72.83
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 14 7.57 16.36 7.14 70.36
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 13 7.77 10.23 7.69 85.31
K5607 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他)) - - - - -
大動脈弁狭窄症等に対する弁置換術、経皮的大動脈弁置換術を多く実施しております。
他には、胸部大動脈瘤や腹部大動脈瘤に対する大動脈瘤切除術を多く実施しております。

※「病院情報の公表」の集計条件に基づき、患者数が10未満の数値の場合は‐(ハイフン)の表記にしております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 45 1.80 8.96 4.44 70.16
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K013-21 全層植皮術(25㎠未満) - - - - -
K013-22 全層植皮術(25㎠以上100㎠未満) - - - - -
K016 筋(皮)弁術、動脈(皮)弁術 - - - - -
悪性黒色腫・パジェット病・有棘細胞癌等の皮膚悪性腫瘍に対する切除術が最も多く実施されております。

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 110 1.62 4.43 1.82 76.85
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 41 3.20 10.05 0.00 68.68
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 30 4.10 9.33 3.33 70.23
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 28 3.18 7.96 0.00 62.96
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 0.83 11.42 4.17 72.54
膀胱癌に対する経尿道的悪性腫瘍手術を最も多く実施しております。
他には、前立腺癌や腎癌・尿管癌に対する腹腔鏡下摘出手術、結石性腎盂腎炎等に対する尿管ステント留置術を多く実施しております。
産科婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 100 11.19 7.58 0.00 34.43
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 72 2.22 5.76 0.00 49.28
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 70 14.23 7.33 0.00 36.63
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 62 2.06 4.82 0.00 42.35
K867 子宮頸部(膣部)切除術 51 0.12 1.08 0.00 41.24
産科領域では、ハイリスク妊娠患者さん(分娩に悪影響を及ぼす可能性がある合併症を有する方、40歳以上の初産婦、妊娠22~33週未満の早産等)に対する帝王切開による分娩を多く実施しております。
婦人科領域では、子宮筋腫・上皮内腫瘍等に対する腹腔鏡下での膣式子宮全摘術が最も多く、次いで卵巣の良性腫瘍に対する腹腔鏡下での摘出手術、子宮頚部高度異形成(将来的に癌になる可能性のある病態)に対する切除術を多く実施しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 428 1.04 4.21 0.23 71.81
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 412 1.56 5.95 0.00 65.16
K2683 緑内障手術(濾過手術) 116 1.81 10.44 0.00 67.16
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 102 1.19 2.75 0.00 70.07
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 99 2.03 6.91 0.00 69.91
老人性白内障等に対する水晶体再建術、黄斑変性・網膜剥離等に対する硝子体茎顕微鏡下離断術を非常に多く実施しております。
他には、緑内障手術や加齢黄斑変性に対する網膜光凝固術を多く実施しております。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 42 1.86 7.40 0.00 57.36
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 38 2.18 5.97 0.00 54.97
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 35 1.94 6.00 0.00 39.37
K374 咽頭悪性腫瘍手術 35 3.77 12.06 0.00 65.29
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 32 0.09 7.59 0.00 33.00
真珠腫・中耳炎に対する鼓室形成術を多く実施しております。
他には、甲状腺癌に対する摘出手術、咽頭癌に対する摘出手術、扁桃炎に対する扁桃摘出術を多く実施しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 27 0.12
異なる 12 0.05
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 130 0.59
異なる - -
※-(ハイフン)は患者数が10未満。(本統計の集計条件に基づく)

平成30年度の全国DPC対象病院の退院患者調査の結果では、全症例に対する敗血症の発生率は0.46%ですが、
令和元年度の本院の敗血症の発生率は0.17%であり、全国のDPC対象病院に比べ低い発生率でした。
また治療に要した日数については、本院の令和元年度の全疾患の平均在院日数は14日ですが、敗血症は22日と長期間の治療が必要でした。
敗血症の男女の比率については、男性が54%・女性が46%でした。

「手術・処置等の合併症」の主なものは以下の通りでした。
心臓・血管の挿入物、移植片等の合併症(37%)
 透析シャント狭窄・閉塞、ペースメーカ・除細動器植え込み後感染症 など
体内整形外科的挿入物、移植片等の合併症(32%)
 人工関節のゆるみ・脱臼・感染 など
処置の合併症(他に分類されないもの)(21%)
 術後創部感染・膿瘍、手術創離開 など
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