中央手術室麻酔


手術部は中央診療棟4階にあり、16の手術室を有しています。

京大麻酔科では、中央手術室での麻酔に限っても年間4000件強の手術麻酔を管理しています。全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)また最近はmonitored anesthesia care (MAC)などの各種麻酔法を術式、患者さんの全身状態を勘案して、単独でまた組み合わせて麻酔管理を行っています。

研修医、修練医にはこれら手術麻酔管理のほぼすべてに参加して、指導医のもとで研修を行っていただいております。


大学病院とりわけ京都大学附属病院での麻酔科研修での特長は指導者の多様性と症例の豊富さに尽きると思われます。

それぞれのサブスペシャルティーを持ち合わせた一様でないバックグラウンドをもつ指導医による指導を受けることは、とくに専門科の初期研修の成否に重要な意味を持ちます。また京都大学病院ではすべての診療科で最新の治療法の検討が行われていますので一般病院では経験できない症例が多数存在します。週2例以上施行されている生体肝移植や脳死肝移植(移植外科)、脳死ならびに生体肺移植(呼吸器外科)、左室形成術(心臓外科)、覚醒下開頭術(脳外科)などは麻酔科医にとっても非常にchallengingなものであり、麻酔管理により手術成績が左右される可能性が大きいとされている手術です。このような麻酔を指導医とともに術前、術中、術後を通して経験することを重ねていくことにより、特殊な病態生理学への理解が深まり結果として非常にレベルの高い麻酔研修が可能となります。


私たちの麻酔科の大学院の講座名にも現れている通り現代麻酔科学は侵襲反応制御医学であります。疾患に苦しんでいる患者さんへの侵襲のうちおそらく最も大きい手術侵襲から患者さんを守ることに加えて、危機に際しいかに考え行動するか、ということも研修を通じて学ぶことになります。

京大麻酔科では、このような危機管理のknowhowを学んでいただくことに研修の最大の力点を置いています。

(文章:広田 喜一)

8時半より猛烈な勢いで手術が始まります。

いろいろな医療機器に囲まれての麻酔科研修風景