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乳腺グループ

代表: 金尾 昌太郎片岡 正子

 乳がん患者はいまや日本女性において最も頻度の多い癌となり、 40歳代、50歳代といった比較的若い世代の女性においてはがん死亡の原因の第1位となっています。 乳癌死を減らすためには、検診等による早期発見のみならず、 乳がんが診断された後も、治療方針を決めるための病変の広がり診断や病期診断、 化学療法の効果の評価など様々な場面で画像診断が必要とされます。 私たちのグループでは、乳腺外科と協力しながら乳がんを初めとする 乳腺疾患の画像診断に関する臨床と研究に積極的に取り組んでいます。

 現在の構成メンバーは、 スタッフ2名、 学術振興会特別研究員1名、 大学院生3名です。

 臨床では、主に乳房MRIの診断に携わっており、年間約600件を診断しています。 機器は3.0 TeslaのMRI装置と16chの乳房専用コイルを用いており、 シーケンスも試作段階のも含め最新のものを撮像しています。 撮像後は専用のワークステーションを用い、 BI-RADS MRIやRECISTに準拠したレポートを作成しています。 また、乳腺外科関連の抗がん剤の治験にも分担医師として参加し、 CTのプロトコールの設定、画像のRECIST評価を行っています。

 乳腺外科・化学療法部とのカンファレンスには毎週参加し、 レポートで伝えられない画像所見を説明し、 MRI以外の画像、他院画像の読影も含めた総合的な画像コンサルトを行っています。 また、乳腺外科・病理部と合同で乳腺診断カンファレンスを毎週行い、 個々の症例について画像と病理所見をつきあわせ、フィードバックを行っています。 年間300例を超える症例は、すべてパワーポイントで保存され、 データベース化されています。 上記の活動を通じて、総合的な画像診断力をつけ、 乳腺外科を初めとする臨床科と協力して少しでも患者さんの治療の向上につながるよう日々努力しています。

 我々の研究は単独で行うのではなく、臨床他科および企業と共同で行うのが特徴です。

シーメンス社と共同でのMRIを用いた研究

 最新の3.0 TeslaのMRI装置と16chの乳房専用コイルを用い、 WIP (work in progress)シーケンスを使った共同研究、 担当者と週一回のミーティングを行っています。

拡散強調画像の高画質化

 最新のWIP (work in progress)シーケンスを用いることにより、 歪みのない、空間分解能1.0mmの拡散強調画像を撮影し、 微細な内部構造の描出に成功しており、 現在シーケンスの最適化、診断能の検討を行っています。 造影剤を使うことなく、乳癌が描出できれば、 MRIがさらに患者さんにやさしい検査となると考えられます。

シーメンス


腫瘍ボリュームの解析による術前化学療法、内分泌療法の経過観察

 Zio Station や BreVisという 3Dワークステーションを用いることにより MRI画像における腫瘍の体積測定が可能となりました。 現在化学療法の経過観察において、 RECIST による長径和の測定が Gold Standard となっていますが、 実臨床では RECST と病理学的効果判定の乖離がおこることも希ではなく、 予後との相関において Volume の測定が長径の測定に勝るとの報告もあります。 Zio Station ではアーチファクトのカット、 淡く造影される腫瘍の拾い上げなど主観的情報を volume に反映することが容易であり、 乳房専用ワークステーションである BreVis では、 体積測定をほぼ自動化することが出来るメリットがあります。 現在術前療法中の症例のデータを蓄積しており、 今後病理学的効果判定との相関、予後との相関を解析する予定です。

ZIO Bre Vis


島津製作所と共同での乳房用PET装置の研究

 (高分解能・高感度型乳腺用PET装置による乳癌の診断:UMIN000004023)
 当科PETグループを中心に、島津製作所が開発した乳房専用のPET装置を用い、 実際の患者さんに対して臨床研究を行っています。 1-2mmの高空間分解能の画像が取得でき、全身用PET/CTと比較し、 微小病変の検出、腫瘍の内部構造の検出に優れています。 画質の改善、死角の低減、定量性の確立などの課題を克服しつつ、 臨床実用化にむけて研究を進めています。

C型PET装置 O型PET装置 PET画像 PET-MR fusion


キヤノンと共同での光超音波マンモグラフィの研究

 (光超音波マンモグラフィを用いた乳がん診断法の開発に関する探索的臨床研究:UMIN 試験ID UMIN000003406)
 当院乳腺外科を中心に、キヤノンが開発した光超音波装置を用い、 実際の患者さんに対して臨床研究を行っています。乳腺に対し特殊なレーザー光を照射し、発生する超音波を検出します。 乳癌では腫瘍血管が増生することが知られており、それによる微小病変の検出、 さらには腫瘍の低酸素状態の検出などが可能となると、 乳癌診療に大きなインパクトを与えるものと考えています。

光超音波マンモグラフィの原理図 4種類の波長による光超音波の画像 MRI像


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