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消化管外科研究テーマ

 当科では、「臨床診療につながる基礎研究」を目的として現在研究を行っています。
 すなわち、これまであるいはこれからの診療で提起される問題点に立脚し、我々の研究内容がより疾患治療の向上につながることを目指しています。
 当然のことながら、日常診療を出発点として研究課題を見出すためには、出発点となる診療についても高いレベルが要求され、これらの相乗的な向上を常に目指しています。
 また、消化管外科で手術した癌標本の一部を収集・保存して、その解析も行っています。
当科では、次の5つを研究テーマとして掲げ、日々研究を行っています。

癌の分子生物学的研究と臨床応用

発癌および転移のメカニズムに関与する遺伝子の探索

マイクロアレイによる遺伝子の網羅的解析から、各臓器癌の予後規定因子となる遺伝子の同定や解析を行っています。

癌の増殖抑制、転移抑制の研究

 当診療科では、動物モデルを用いて、新規薬剤や遺伝子治療による転移抑制のための研究を展開しています。
 例えば、リンパ節転移のメカニズムをリンパ管新生やケモカインなどに注目して研究を進めています。
 そこで注目した様々な遺伝子について、臨床検体を用いて臨床病理学的因子との関連を調べています。

癌における間葉系細胞の役割についての研究

当研究室ではこれまでに、間葉系細胞が癌細胞の増殖をサポートしている可能性を見出しており、癌関連の周囲環境を標的とした新たな治療の可能性を研究しています。

癌幹細胞研究

癌は多様な細胞から構成されており、単一の治療だけでは、治療抵抗性の癌細胞が生き残って再度増殖してくるという、臨床においても非常に難しい性質を持っています。最近、この癌の多様性の原因として「癌幹細胞」の存在が注目されています。当科では癌幹細胞が実体として本当に存在するのかどうかの検討をすすめ、癌幹細胞を標的とした理想的な治療法の可能性を研究しています。

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消化管機能評価のための生理学的研究

 消化器癌の手術では病巣を含む消化管の部分的な摘出が必要となりますが、癌の状態によっては消化管機能の一部が手術によって失われる事があります。しかし、失われる機能を最小限にするため、あるいは術後の機能回復のために、消化管機能の生理学的研究を行うことで、より高度な治療・手術方法の開発を行います。

臨床解剖解明のための形態学的研究

 これまでに無い新たなイメージング法による臨床解剖解明のための形態学的研究を行います。内視鏡下手術の導入により、これまで肉眼的限界のために、あるいは空間的制限により把握困難であった臨床生体解剖が明らかになりつつあることが本研究の背景にあります。新たなイメージング法による詳細な生体解剖の把握は、さらなる機能温存術式の確立や手術教育・習得の迅速化に貢献することになります。

新しい手術方法・器具の開発

 当診療科では高度な技術で腹腔鏡下手術をこれまで多数施行していますが、より安全かつ質の高い内視鏡手術方法を目指して、次世代の内視鏡の開発や新しい手術法・器具の開発、および消化管手術に関する多施設共同臨床試験を行っています。これにより、より高度なレベルでの『患者さんに優しく(低侵襲)、精緻な手術』の実現と向上を目指します。また、手術治療成績の向上を目的とした新規生体材料の開発研究も現在行っています。

臨床研究

 手術および化学療法による成果を経験的ではなく科学的に分析するために、確かな根拠に基づく治療法を患者さんに提供していくことを目標とし、様々な治療方法についての多施設共同研究を積極的に行っています。

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