京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学

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血液情報伝達研究

小林 正行(京都桂病院)
瀧内 曜子(研修員)、岩井 文絵(研修員)、櫻田 麻希(大学院4年)、永田 佳代子(研究員)

ATLは当科より報告された疾患であり、多くの日本人グループによって様々な研究が行われています。しかし未だに治療効果は限局的であり予後不良な疾患であるため、新規治療薬の開発は非常に重要です。治療開発には基礎研究だけではなく、それらの成果を臨床につなぐトランスレーショナルリサーチが必要とされています。当研究室ではATL細胞におけるDNA修復機構の破綻とその機序を見出し報告してきました。またこの修復異常をターゲットとした治療薬を見出しており、現在臨床につなげられるように研究を進めています。

当研究室では主に分子細胞学的手法を用いて破たんしたATLの修復機構の解明や新規治療法の開発を行っています。ATLの修復異常は一つの経路だけではなくいくつかの経路に異常をきたし、それらが複合した結果破綻しています。私たちはそれぞれの経路について詳細に研究し、各異常経路をターゲットとした治療薬の検討もしています。

また小林と永田技術補佐員は多発性骨髄腫における患者特異的プライマーを用いた定量的PCRを用いた骨髄腫のMRD測定を行っています。

研究は国内国外の専門家と共同研究を行っています。ミーティングはHIV研究室と合同で行い、いろいろな視点から自分らの研究を評価してもらい、次のステップに移るように努めています。研究室の方針としては「自分の言葉で物事を語る」そういった努力の出来る研究者を育てることです。

シグナルやATL、多発性骨髄腫に興味のある方がいましたら是非一緒に研究をしましょう。

代表的な業績

  • Tada K, Kobayashi M, Takiuchi Y, Iwai F, Sakamoto T, Nagata K, Shinohara M, Io K, Shirakawa K, Hishizawa M, Shindo K, Kadowaki N, Hirota K, Yamamoto J, Iwai S, Sasanuma H, Takeda S, Takaori-Kondo A.   Abacavir, an anti-HIV-1 drug, targets TDP1-deficient adult T cell leukemia.   Sci Adv. 1(3):e1400203, 2015.
  • Sakamoto T, Kobayashi M, Tada K, Shinohara M, Io K, Nagata K, Iwai F, Takiuchi Y, Arai Y, Yamashita K, Shindo K, Kadowaki N, Koyanagi Y, Takaori-Kondo A.   CKIP-1 is an intrinsic negative regulator of T-cell activation through an interaction with CARMA1.   PLoS One. 9(1):e85762, 2014.