京都大学医学部附属病院 臨床工学技士

2017-10-04

業務の種類と人数内訳

 手術室には現在11名が勤務しています。
 
 当院手術部は、日帰り手術が行われるDSU(デイ・サージャリー・ユニット)6室を含めた24室を有しています。このうち2室は高規格手術室として放射線透過装置を備えた「ハイブリッド手術室」、MRI装置を備えた「MRIハイブリッド手術室」となっています。
 
 手術室担当の臨床工学技士はこれら24部屋の手術室に加え、ICU16床と病棟・外来での体外型および植込み型補助人工心臓への対応を担当しています。
 
 手術室では、シリンジポンプや輸液ポンプなどの病院全体で使用される機器をはじめ、疾患や術式に応じた多様なパラメーターを測定する機器、電気メスや超音波手術装置、レーザー装置などのエナジーデバイス、腹腔内視鏡、胸腔内視鏡や眼科用顕微鏡など非常に多様な機器が使用されています。
 
 手術室の臨床工学技士はこれらの機器の操作やトラブル対応、点検・保守管理を行っています。

人工心肺業務



 新生児から超高齢者まで、開心術・大血管手術から人工心臓植込みや肺移植まで幅広い手術での人工心肺業務行っています。人工心肺業務は1症例3人体制で行っており、教育の質を高めています。

 


人工心肺症例数 
  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
合計 183 200 191 174 188
後天性心疾患 131 121 97 110
先天性心疾患 54 45 47 45
肺移植術 11 15 16 17 20
その他 9 13 13
VAD 2 3 3
(すべて植込型)

肺移植

 肺摘出から移植肺再灌流までの間、人工心肺装置が肺機能を代行します。
 
 肺移植術では麻酔導入時、人工心肺離脱後にECMOを必要とすることがあります。そのため、人工心肺使用の有無に関わらず、全症例において臨床工学技士が参加しています。

内視鏡業務

 内視鏡手術支援ロボットや3D内視鏡など、高度な内視鏡装置を有しており、術式に応じた準備から開始操作、トラブル対応を行っています。

眼科手術

 眼科手術で使用される白内障手術装置、硝子体手術装置などは高度化が顕著であり、機器の準備や設定変更、トラブル対応などを行っています。

ハイブリッド手術

 放射線透過装置を備えたハイブリッド手術室では、これまで血管造影室でしか行えなかったカテー治療を手術室で実施することが可能となったことで、カテーテル治療と外科的手術を同時に実施可能となりました。
 
 手術室担当の臨床工学技士はこのような手術室でのカテーテル治療にも関わっており、循環器領域は心臓血管外科医、循環器内科医、麻酔科医、看護師、放射線技師と共にHeart Teamを結成し、新しい治療に取り組んでいます。また、脳神経外科領域では開頭術とインターベンション治療の同時施行や、肝胆膵移植外科領域では肝移植後の開腹下でのステント内挿術やバルーン拡張術など手術室だからこそ行えるカテーテル治療を行っています。

  2013年
(稼働開始)
2014年 2015年 2016年
TAVI 8 22 40
TEVAR、EVAR 41 21 25
amplazer septal occluder 15 7 13
脳神経外科 15 7 2
肝胆膵移植外科 3 4 8
PM、ICD、CRT 21 51 54

MRIハイブリッド手術

 当院MRIハイブリッド手術室は、本邦初の高磁場(3.0T)MRI室を併設した2ルーム式となっています。MRI対応機器は従来機器とは異なる専用機器が多く、臨床工学技士はこれら操作のほかに、全監視スタッフとしてMRI室への移動に際して重要な役割を担っています。
 

   

 

2013年

2014年

2015年

2016年

MRI OR手術件数

17

55

72

91

ICU業務

 ICUでは、人工呼吸器やECMO・IABPといった補助循環装置の管理を担当しています。ECMO稼働中は、補助循環管理に対応した臨床工学技士が24時間体制で管理を行っています。

ECMO管理件数

 

2016年

OP室/ICU導入

9

カテ室/CCU導入