京都大学医学部附属病院 病理診断科・病理部
Department of Diagnostic Pathology, Kyoto University Hospital

指導責任体制・設備・診療・研修概況 2017年07月01日現在

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当科での研修・研究を希望される方々へ

   haga
 教授挨拶

人体の組織のみについて,その外貌形態のみを究め,ただそれだけにて事足るとなすが如きは,進歩的なる病理解剖学の本領に非ず
 藤浪鑑 Fujinami, Akira(京都大学医学部初代病理学教室教授)剖検示説(1923年)より

 病理医の役割は,適確な病理診断を行うことで患者さん達の治療に貢献することです。そのために病理医は標準的な病理診断方法を身につけ,実践すると共に,形態 学的変化の背景にある臨床症候,細胞生物学的変化,治療戦略についても学び,病理診断に科学的根拠を与えるべく臨床病理学的研究を行い,形態学的観察を中心とする病理診断をさらに有用なものに変える努力を行う必要があります。 

 日常の診断サインアウト(病理診断報告書の作成)においては,与えられることだけに満足せず,文献検索・臨床カンファレンスや電話 対応も含め,症例から自ら学ぶ姿勢が必要です。

 京都大学医学部附属病院(基幹病院)では,それぞれの専門領域を持つ指導教官による日々の診断指導に加えて,毎週の教育コース,多くの学術誌,院内病理データベース,海外短 期研修,国内外の招聘講師など様々なリソースから学ぶことができます。

 連携病院では,自らが最初に診断を下す機会がより増え,責任の範囲も広がり,カンファレンスや病理診断科の運営についてより積極的な関与を求められる可能性が高まります。

 最終的には、サブス ペシャリティ(臓器別・病態別の専門領域)の確立を目指してほしいと思います。自ら発信できる領域を持つことは,病理診断学の面白さを実感し,病理全体のレベルを上げ,相互の協力体制 を作り,後継の育成につながっていきます。

指導担当
羽賀博典  教授(部長)(病理診断学)
桜井孝規  准教授(副部長)(病理診断科)
南口早智子 准教授(病理部)
吉澤明彦  准教授(総合解剖センター)
片岡竜貴  講師(臓器移植医療部)
山田洋介  助教(病理診断科)

教授・診療科長・部長・総合解剖センター長
羽賀 博典(はが・ひろのり)
新潟高等学校普通科卒(昭和60年)小出小(魚沼)→五泉中→寄居中
京都大学医学部医学科卒(平成03年)
博士(医学)(京都大学, 平成16年)
死体解剖資格 (
第6650号,平成07年12月11日)
日本病理学会 病理専門医(第1970号,平成09年07月28日) 研修指導医 学術評議員
日本臨床細胞学会 細胞診専門医 (第2038号,平成15年12月19日)評議員
日本移植学会 移植認定医
所属学会等:日本病理学会・日本臨床細胞学会・日本肝臓学会・日本移植学会・日本癌治療学会・日本リンパ網内系学会,日本肝移植研究会
専門分野:肝移植病理,リンパ球増殖疾患,病理情報,小児病理
受賞:国際病理アカデミー日本支部・病理診断学術奨励賞 (2007年)
内線:3520(教授室),4946(秘書室)
    
准教授・診療副科長・副部長
桜井 孝規(さくらい・たかき)
ラ・サール高等学校卒
富山医科薬科大学医学部医学科卒(平成02年)
博士(医学)(京都大学, 平成18年)
死体解剖資格 (第6901号,平成09年07月17日)
日本病理学会 病理専門医(第2042号,平成10年07月27日)研修指導医 学術評議員
日本臨床細胞学会 細胞診専門医(第1564号,平成09年12月15日)評議員
所属学会:日本病理学会・日本臨床細胞学会
専門分野:皮膚病理,婦人科病理,乳腺病理,細胞診,頭頸部
内線:3488(病理診断室)

准教授
南口 早智子(みなみぐち・さちこ)
京都教育大学附属高等学校卒
滋賀医科大学医学部医学科卒(平成06年)
博士(医学)(京都大学, 平成12年)
サウスカロライナ大学留学
死体解剖資格 (第6805号,平成08年12月13日)
日本病理学会 病理専門医(第2125号,平成11年07月21日) 研修指導医 学術評議員
日本臨床細胞学会 細胞診専門医(第1747号,平成12年12月22日) 評議員
所属学会:日本病理学会・日本臨床細胞学会・ほか
専門分野:細胞診,胎盤病理,消化管病理,肝胆膵病理,病理解剖
内線:3488(病理診断室)

准教授
吉澤 明彦(よしざわ・あきひこ
長野県立飯田高等学校卒
信州大学医学部医学科卒(平成09年)
博士(医学)(京都大学,平成22年)
メモリアルスローンケタリングキャンサーセンター留学
死体解剖資格(第7553号,平成14年05月09日)
日本病理学会 病理専門医(第2353号,平成14年07月30日) 研修指導医 学術評議員
日本臨床細胞学会 細胞診専門医(第2027号,平成14年12月27日)評議員
日本臨床検査学会 臨床検査専門医(第628号,平成15年08月03日)
所属学会等:日本病理学会・日本臨床細胞学会・日本肺癌学会(細胞診判定基準改定委員),日本ブラキスピラ学会(幹事),日本テレパソロジー・バーチャルマイクロスコピー研究会
専門分野:肺病理(腫瘍),消化器,テレパソロジー
内線:3488(病理診断室)

講師
片岡 竜貴(かたおか・たつき)
奈良県立奈良高等学校卒
大阪大学医学部医学科卒(平成13年)
博士(医学)(大阪大学, 平成19年)
アメリカ国立衛生研究所(国立アレルギー・感染症研究所)留学
死体解剖資格(第7806号,平成16年06月21日)

日本病理学会 病理専門医(第2640号,平成19年07月31日) 指導医 学術評議員
日本臨床細胞学会 細胞診専門医(第2786号,平成22年12月17日)評議員
所属学会:日本病理学会・日本臨床細胞学会・日本癌学会・日本血液学会・日本免疫学会・日本アレルギー学会・日本分子生物学会・日本婦人科病理学会
専門分野:免疫病理,血液病理,腫瘍病理,乳腺病理
内線:3488(病理診断室)

特定病院助教
山田 洋介(やまだ・ようすけ)
石川県立金沢泉丘高等学校卒
金沢大学医学部医学科卒(平成17年) 
博士(医学)(北海道大学, 平成23年)
死体解剖資格(第8569号,平成23年04月25日)

日本病理学会 病理専門医(第2941号,平成23年08月03日)
日本臨床細胞学会 細胞診専門医(第3136号,平成25年12月09日)

所属学会:日本病理学会・日本臨床細胞学会
専門分野:胸腺病理・iPS細胞・地域医療
内線:3488(病理診断室)

主な設備

・討議用顕微鏡システム+撮影装置
        10人用, 5人用, 3人用×2, 2人用×5 
       
TVモニタ:80インチ、65インチ、50インチ各1
・蛍光顕微鏡 (in situ hybridization) 
・切り出し室:第一管理区分
・病理業務システム:
        インテック 病理・細胞診検査業務支援システム Expath III (2016.5〜)
        FileMaker Pro 自作システム [1999〜]
・コバス4800システム(EGFR遺伝子変異検出)
・自動免疫染色装置:ベンタナ ベンチマーク ULTRA 3台、ライカ ボンドマックス 1台
・液状検体細胞診検査システム:ThinPrep ホロジック, BD シュアパス™ 液状細胞診システム
・バーチャルスライドシステム:浜松ホトニクス,Webサーバ
・無線LAN (Wi-Fi):
・実験室:医学部F棟3階
        組織マイクロアレイ作製,蛍光顕微鏡,PCR,細胞培養,Westernブロット,自動免疫染色装置、他
・標本保管:病理部(中央診療棟2F)・旧産婦人科病舎3F・総合解剖センター

        ディープフリーザー,パラフィンブロック,ホルマリン浸漬臓器
・教官室(一部):旧産婦人科病舎

診療件数

京大病院内の組織診断・細胞診件数

2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
組織
10,937
11,081
11,440
11,944
12,411
12,795
12,749
12,385
12,771
13,253
(内迅速)
929
910
991
986
1,029
928
973
941
1,015
1,074
細胞
14,003
14,576
14,542
14,122
14,532
14,401
14,013
13,412
13,368
12,705
(内迅速)
508
474
477
527
578
583
546
535
561
576

病理解剖件数:連携病院からの病理解剖を一部受託(総合解剖センター)
解剖
2007
2008
2009
2010
2011
2012 2013
2014
2015
2016
院内
31
39
43
43
30
42
29
29
28
23
院外
6
9
8
3
5
9
2
10
11
8

肝移植生検(グラフト肝針生検) 診断件数(テレパソロジーを除く)
移植肝生検
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
院内
479
428
403
487
544
516
390
392
378
321
院外
180
65
26
21
60
42
24
37
32
41

遺伝子検査番号は2016年5月から記録を開始しました 
遺伝子検査 (ALK, BRAF, KIT, EGFR, KRAS) の他に,1p/19q, EWSR, SYT 等のFISHを含んでいます HER2は除く
遺伝子
2016
院内
317

電子顕微鏡検査(現在は外注)
腎臓・心臓 電顕
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
院内
59
63
83
96
100
94
91
99

・その他: 
    保険医療機関連携による病理診断(テレパソロジー含む): 4施設 (2017年07月現在)
    衛生検査所からの検査受託(医療機関指定): 2社 (2017年07月現在)
    院外コンサルテーション・免疫染色受託(研究支援扱い): 100施設以上からの依頼を受託
    中央病理判定(臨床研究)

教育コース(週1回)
診療カンファレンス
 剖検CPC,定期の生検・手術例検討,キャンサーボード
・病理診断講習会(ボストン-京都,年1回)

初期臨床研修
H26年度以前は同一期間5名程度までを受け入れ(平均3か月)
H27年度以降は原則,病理医志望者(1年次, 1ヶ月; 2年次, 5ヶ月以上)

実績

・H22年度 16名 (1年次, 1名;2年次, 15名)
・H23年度 13名 (1年次, 2名;2年次, 13名)
・H24年度 15名 (1年次, 受入停止;2年次:男11名,女4名)
・H25年度 17名 (1年次, 男2名,女1名;2年次, 男8名,女6名)

・H26年度 17名 (1年次、男1名;2年次、男8名、女6名,後期2名)
・H27年度 2名 (1年次,0名; 2年次,男2名)
・H28年度 2名(1年次, 0名; 2年次, 男1名,女1名,後期1名)
・H29年度 8名(1年次, 0名; 2年次, 男4名,女4名)(予定)

京都大学医学部病理研修プログラム 病理専攻医 在籍人数
 H29.07.01現在,研修中/病理専門医のみ掲載

・H22年度 2名男1名,女1名)
・H23年度 2名
男2名
・H24年度 4名男3名,女1名
・H25年度 0名

・H26年度
 2名男1名,女1名)→ 1名他大学へ転出
・H27年度 5名
男3名,女2名
・H28年度 3名(男2名,女1名
・H29年度 2名(女2名)

研修期間
       原則3年連携病院での研修を含む

病理専門医試験受験結果
   2002年〜2014年:29 名受験, 29名合格 (100%)
   参考:全国平均合格率 約81% (約0.8人/大学/年)

   2016年は当科で研修した8名全員が合格(1回の試験では過去最多)

病理専門研修医待遇:

  院外診療応援 (切り出し・組織診断・病理解剖) による収入あり
      国内学会出張費補助 (1年次〜)
            日本病理学会総会(旅費・滞在費)
  海外出張費補助 (2年次〜)
          米国カナダ病理学会(旅費・滞在費)
  連携病院研修:原則として3年次以降
  病気・怪我・その他の身体的障害・妊娠・出産・育児・配偶者の移動等による研修休止・内容変更には随時対応します

採用時の注意点
    1.
大学院生を兼ねることはできない
    
医学研究科の規定による
     研修途中で大学院進学は可能
     医員の身分で臨床・実験研究も可能(要相談)
    2. 他診療科の診療は認めない(時間外も含む)
    当科内規による     

   

その他問い合わせ先:pathology[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp (秘書:井尻)