京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学

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HLA検査およびドナーコーディネートについて

HLA検査およびドナーコーディネートについて

1)HLA検査の費用について
HLA検査は,初めは全額自己負担となります。京大病院では,院内でHLA検査を行い,かつ,その後京大病院で移植を施行した場合のみ,患者さんご本人と実際にドナーになった方のHLA検査費用が保険適用となり,自己負担額を超える分が移植後に返金されます。他の検査会社でHLA検査を行い,京大病院で移植をした場合は,検査費用は保険適用になりません(この場合も保険適用になるよう現在交渉中)。当院で移植することが決定した患者さんについては,ご依頼があれば血縁者も含め当院でHLA検査を行うことが可能です。
検査費用は検査会社により大きな幅があり,事前確認を勧めます。HLA研究所は,C座を含むアリルタイピングが1検体37,800円(2015年12月現在)で,家族のセット割引もあります。また,淳彦基金という,経済的事情のある方への検査費用補助も行っています。

2)貴院でHLA検査を行う場合の注意点
貴院でHLA検査を行われる場合は,以下の点にご注意ください。
患者さんのHLA検査はC座を含めてアリルタイピングを行ってください。骨髄バンクでの検索となった場合,すぐにアリル適合ドナーを検索できます。
血縁者の方も,できるだけC座までアリルタイピングを行ってください。血縁者間移植において血清レベルでHLAが一致していても,アリル不一致があれば,GVHDが増加し,OSが低下すると報告されています。

3)血縁ドナー候補者の適格基準
当科における血縁ドナー候補者の適格基準はこちらのページをご覧ください。適格基準を満たす方をドナー候補とし,HLAスクリーニングを行います。やむを得ず適格基準外のドナーを選択する場合,当院では医の倫理委員会の承認が必要です。

4)血縁ドナー候補者のスクリーニングにおける注意点
当院では,まず所定の説明文書を用いて骨髄あるいは末梢血幹細胞の提供方法とリスクをドナー候補者に説明し,十分に理解を得た上でのみHLA検査を実施しています。ドナー候補者に圧力がかからないよう,患者担当医は関与せず,移植コーディネーターが交渉します。当院では基本的には院内でHLA検査を行いますが,来院できない場合,HLA研究所や他院に依頼します。
HLA検査の結果は,移植コーディネーターからまずドナー候補者ご本人に報告します。HLAの結果は重要な個人情報であり,本人の同意なしに患者に通知することがあってはなりません。貴院にて血縁ドナー候補者のスクリーニングを行う場合はドナー候補者に心理的負担がかからないようご配慮をお願いします。

5)血縁ドナー候補者のドナー外来
当科での移植が決定した患者さんについてHLA検査でドナー候補となる血縁者が存在し,ドナー候補ご本人の同意が得られた場合は,当科のドナー外来を受診していただき,検査を行って適格性を確認します。これらの手続きは当科の移植コーディネーターが行います。

5)非血縁骨髄ドナーのコーディネート
ドナーとして適格な血縁者が存在せず,移植を概ね3ヶ月以上待機できると考えられる場合には,日本骨髄バンク(Japan Marrow Transplant Program: JMDP)へ患者を登録し,非血縁者間骨髄移植の実施を目指します。登録は移植担当施設である当科から申請する必要があり,当科紹介受診後,移植適応と判断してから申請します。申請には,患者担当医(貴院)と移植担当医(当科)の署名が必要です。現在,登録から移植実施まで平均4-5ヶ月を要しており,その点も考慮して早めにご紹介ください。

6)非血縁臍帯血の選択
ドナーとして適格な血縁者が存在せず,移植を3ヶ月以上待機することが困難と考えられる場合,あるいはJMDPに適切なドナーを見出すことが困難な場合には,非血縁者間臍帯血移植の実施を目指します。臍帯血ユニットは3ヶ月確保でき,通常は移植の1-2ヶ月前に申し込みを行います。


2015年11月1日第1版作成
2015年11月22日第1.1版作成
2015年12月6日第1.2版作成
2015年12月30日第2版作成