食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明【平成22年度 新学術領域研究(研究領域提案型)】

計画研究領域

《総括班》

研究課題名 食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明
研究代表者 寒川賢治・国立循環器病研究センター研究所・研究所長

《A01》

研究課題名 新たな食欲・エネルギー代謝制御関連因子の探索法の開発と機能解析
研究代表者 寒川賢治・国立循環器病研究センター研究所・研究所長
研究概要 食欲やエネルギー代謝調節に関わるオーファン受容体の内因性リガンド探索及び脂肪蓄積制御に関与する生理活性因子の同定と機能解析を行うと共に、ナトリウム利尿ペプチド、グレリン、ニューロメジンU及びSの摂食や脂肪蓄積における新たな機能を解明する。
研究課題名 多彩な生物種における脂肪蓄積と食欲制御に関与する新規生理活性ペプチドの探索
研究代表者 児島将康・久留米大学・分子生命科学研究所・教授
研究概要 本研究では、ほ乳類から、線虫やショウジョウバエなどのモデル生物まで、脂肪蓄積の制御や摂食調節を行う新規の生理活性ペプチドの系統的な探索を行い、脂肪細胞の活性をコントロールする新しいシグナル伝達機構を見いだす。
研究課題名 摂食・エネルギー代謝調節に関わる摂食調節ペプチドの機能形態学的解析
研究代表者 塩田清二・昭和大学・医学部・教授
研究概要 摂食調節ペプチドによる摂食・エネルギー代謝調節の神経回路網を解明するため、目的ニューロン特異的にトレーサーを内在性に高発現する遺伝子改変マウスを作成する。さらに求心性および遠心性の調節ニューロンを遺伝子工学的手法を用いて同定する。
研究課題名 脳におけるエネルギー感受機構と食餌嗜好性調節機構の解明
研究代表者 箕越靖彦・生理学研究所・発達生理学研究系・教授
研究概要 脳におけるエネルギー感受機構と食餌嗜好性調節機構を解明するため、視床下部AMPキナーゼの活性調節機構と摂食、特に食餌嗜好性に及ぼす調節機構を明らかにする。さらに、肥満、摂食障害、メタボリックシンドロームとの関連について調べる。
研究課題名 臓器間神経ネットワークによる糖・エネルギー代謝調節の分子機構
研究代表者 片桐秀樹・東北大学大学院・医学系研究科・教授
研究概要 個体全身の代謝恒常性を維持するには、臓器間の代謝情報のやり取りが必須である。本研究では、我々が独自に見出した神経系による臓器間ネットワークの分子機構の解明を目指す。特に、末梢臓器から求心性神経に働きかける分子基盤を中心に研究を進める。
研究課題名 新規糖尿病感受性遺伝子による脂肪蓄積制御の機構の解明とエピゲノムの意義
研究代表者 脇 裕典・東京大学・医学部附属病院・特任准教授
研究概要 (1)肥満におけるアディポネクチン低下の原因転写因子Deb1の病態生理的意義、(2)2型糖尿病・肥満の疾患感受性遺伝子CDKAL1の脂肪細胞分化の抑制効果の役割、(3)ヒストンアセチル化酵素CBPを中心とした転写・エピゲノム制御の脂肪蓄積における意義の解明を行う。

《A02》

研究課題名 肥満におけるアディポサイトカイン異常と病態発症機構の解析
研究代表者 船橋 徹・大阪大学大学院・医学系研究科・寄附講座教授
研究概要 私達がアディポネクチンと命名した脂肪細胞由来分子は、高い血中濃度、過栄養で低下、傷害臓器集積という、従来のホルモン概念と異なる性質をも つ。本研究はアディポネクチンの特性解析を中心に内臓脂肪蓄積による心血管疾患発症メカニズム解明を試みる。
研究課題名 肥満におけるエネルギー代謝調節ペプチドの病態生理学的意義の解析
研究代表者 中里雅光・宮崎大学・医学部・教授
研究概要 本研究者は、摂食調節ペプチドに関する先駆的な業績を挙げてきた。本研究では、1)摂食調節ペプチドの病態生理との関連解析、2)摂食に関する迷走神経機能の解析、3)摂食抑制ペプチド セクレトスタチンの発見を基に、新規ペプチドの探索を目的とする。
研究課題名 肥満における食欲制御破綻機構の解明
研究代表者 清水弘行・高崎健康福祉大学・健康福祉学部健康栄養学科・教授
研究概要 各種栄養因子による血液脳関門機能の変動に基づく中枢への液性情報伝達機構を解明するとともに、神経性に伝達された内臓由来のネスファチン-1を介した食欲制御機構を解明することにより、これらの機構破綻により生じる肥満状態の発現機構を明らかとする。
研究課題名 脂肪蓄積制御の生理と病理における遺伝子転写ネットワーク解析
研究代表者 小川 渉・神戸大学大学院・医学研究科・准教授
研究概要 脂肪の合成や燃焼に直接的あるいは間接的に関わる種々の遺伝子の発現制御ネットワークの生理的機能や病態的意義についての解析を行い、細胞内脂肪量の決定に重要な機能を果たす新規な遺伝子の機能や発現制御機構を明らかにすることを目的とする。
研究課題名 脂肪蓄積による臓器機能破綻の分子基盤の解明
研究代表者 細田公則・京都大学大学院医学研究科・教授
研究概要 肥満症、脂肪萎縮症において非脂肪細胞及び脂肪細胞の脂肪蓄積及び細胞機能障害(脂肪毒性)の分子機構を解明し、さらにレプチン及び脂肪細胞の抗脂肪蓄積・抗脂肪毒性作用を、中枢のレプチン抵抗性を含めて、ヒトiPS細胞由来脂肪細胞も用いて解明する。
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