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京大神経内科 入局研修案内
卒後教育概要
脳神経内科初期研修(原則として3年目)
脳神経内科後期研修(4年〜6年)
疾患例
京大神経内科の人材育成方針
私たちが目指すのは、臨床でも研究でも日本の、そして世界のリーダーとなる脳神経内科医を育成することです。このために臨床研修システムと大学院教育の充実に力を入れています。

まず臨床面ですが、脳神経内科の特徴はカバーする領域が極めて広いことです。筋肉、末梢神経から脳まで、脳神経が関係する疾患はすべて脳神経内科が担当することになります。しびれ、めまい、頭痛といった日常よく遭遇する訴えから、意識障害、急性の呼吸筋麻痺といった重篤な症状までを扱い、的確に診断し、治療する力が必要とされます。疾患では、てんかん、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄疾患、多発性硬化症、脳炎、髄膜炎、末梢神経障害、筋ジストロフィーといった病気が主な神経内科的疾患ですが、内分泌・代謝疾患、自己免疫疾患なども脳神経障害を併発することがしばしばありますので、広い内科的な診療能力も要求されます。このような高い専門能力を持つには優れた指導者のもとで、豊富な症例を扱い、経験を積むことが必要です。さらに慢性疾患中心の病院と救急疾患を扱う病院の両方で研修を行なう必要もあるでしょう。

京都大学脳神経内科には30近くの研修協力関連病院(※)があり、いずれも地域の第一線病院です。このような病院の脳神経内科で経験豊かな指導者のもとで研修を行なうことができます。専門医修練コースは初期研修後約3-4年を予定していますが、その間に、大学と関連病院の相互乗り入れの研修を行い、慢性疾患から救急疾患までバランスのとれた臨床能力を養います。

(※)研修協力関連病院の見学案内はこちらから→京都大学神経内科

大学では脳神経内科の各専門領域に通じた専門家が高度な診療を行っており、また症例も豊富で、症例検討会、脳波、画像のカンファレンスや学外の専門家を招いてのセミナーも定期的に開催しており、神経内科専門医となるための専門領域の力をつけるには最高の環境です。一方、京大脳神経内科の関連病院では、それぞれの施設が、急性期脳卒中、パーキンソン病、認知症、多発性硬化症など、重要なcommon diseaseを多数手がけ、特色のある診療をしていることから、これらの施設での研修を通じて、実戦的な診療能力を磨くことができます。これまで京大脳神経内科およびその関連病院で研修した医師の大半が日本神経学会認定の神経内科専門医の資格を取得しており、今後も後期研修修了者には全員神経内科専門医試験に合格してもらう方針です。昭和56年の創設以来今年で25周年を迎える京大脳神経内科の同門会には300名を超える専門医が所属し、神経内科専門医の質、量ともに日本有数の集団になっています。また、てんかん専門医や脳卒中専門医の取得を目指す人には研修する上で細かい配慮を行ないます。

次に研究面ですが、専門医としての臨床能力を備え、専門医の資格を得ただけでは指導的な脳神経内科医となるには不十分です。私たちは神経内科学の進歩に貢献する人材を育てることを目標に大学院教育に力を注いでいます。大学院には神経病理学、神経化学、分子神経生物学、神経生理学の4つの研究グループがありますが、共通して「神経疾患の克服」を目標にしており、日本を代表する専門家が各研究室のリーダーとなって国内外から注目される研究を行なっています。大学院では、未解決の重要な問題に取り組む研究の厳しさと楽しさをともに味わってもらいたいと思います。私は教育の要諦は「こころに火をつける」ことだと思っています。大学院で一流の研究成果が挙げられればそれは素晴らしいことです。しかしもっと大事なことは研究の面白さと奥深さを知り、一生心に消えない火をともし、自ら学ぶ習慣と態度を身につけることだと思います。またレベルの高い研究を進めるためには広い視野を持ち、他分野の人と交流し、共同研究をすすめられるような力、自分の成果やアイデアを上手に他人に伝えるプレゼンテーション能力も必要です。そのような習慣・態度や力を身につけるための指導を大学院では行なっていきます。

大学院を修了したあとは、さらに留学などを経て大学や研究機関で研究を続ける道、あるいは関連病院に赴任して臨床に戻る道が開けます。まず研究者になる場合ですが、神経疾患の研究を行なう臨床神経科学は現代の科学の中でも最も重要な分野のひとつであり、日本では主として臨床医であり研究者でもある、いわゆるPhysician-Scientistが研究の主役です。現在、京大脳神経内科出身の大学教授は25名、国立研究機関の部長は5名おり、若手にも人材がひしめいています。一方臨床に戻った場合も、研究の経験がかならず生きてきます。研究能力のある医師は日常臨床の中から新しいことを見出した場合、それを掘り下げて研究テーマとする力、その成果を発表する力を身につけています。日々の臨床を掘り下げることで、その専門領域のリーダーとなり活躍している京大脳神経内科出身の関連病院の院長、部長クラスの先生方も多くおられます。

「得手に帆を揚げ」という言葉がありますが、これは職業人として生きるうえでの幸福な状態を示していると思います。臨床であれ、研究であれ、生涯をかけて自分の専門を深めつつ、後進を育て、「得手に帆を揚げて」充実した人生を送る脳神経内科医を私たちは育てていきたいと思います。京大脳神経内科への若い皆さんの参加をお待ちしています。

脳神経内科教授・高橋良輔
卒後教育概要
 
研修内容
研修施設
1年目
スーパーローテイションプログラム 大学・研修協力病院
2年目
スーパーローテイションプログラム
(選択科目として脳神経内科研修も可)
大学・研修協力病院
3年目
認定内科医のための研修
    +
脳神経内科初期研修(病棟医・検査研修)
大学Jr.レジデント
脳神経内科教育(関連)施設
4年目
認定内科医 取得(内科学会)
脳神経内科後期研修(病棟指導医・その他)
大学Jr.レジデント
脳神経内科教育(関連)施設
5〜6年目
脳神経内科後期研修(病棟指導医・その他) 大学Sr.レジデント
脳神経内科教育(関連)施設
(大学院)
7年目
神経内科専門医取得 大学Sr.レジデント
脳神経内科教育(関連)施設
(大学院)
神経内科初期研修
京大病院、学外教育施設など
 
病棟主治医として研修
■種々の疾患を幅広く経験
■診断・治療を中心に研修
 
緊急当番医
■病院内の他科からのコンサルテーションに対応
■脳神経内科エマージェンシーの診療
 
検査(指導医のもとで研修)
■神経放射線(MRI、CT、SPECT、PETなど)
■筋電図検査、神経伝導検査、脳波検査など
■神経生検・筋生検など
神経内科後期研修
神経内科専門医資格取得を目標にした高度な研修
 
病棟主治医あるいは指導医
■病例報告・学会発表
 
チーフレジデントとして豊富な疾患をオーバービュー(3ヶ月交代)
 
検査(指導医のもとで研修)
■神経放射線(MRI、CT、SPECT、PETなど)
■電気生理学的検査(筋電図、神経伝導検査、脳波、磁気刺激検査など)
■神経病理(CPC、筋生検、神経生検など)
■神経化学・神経遺伝学(遺伝子診断など)
疾患例
疾患名
2016年度
2017年度
脳梗塞・TIA、脳出血、その他の脳血管障害
72
62
感染性・炎症性疾患
22
24
中枢性脱髄疾患、免疫異常による末梢神経・筋疾患
40
29
免疫異常を除く末梢神経・筋疾患
13
16

変性疾患(パーキンソン病、ALS、脊髄小脳変性症、ハンチントン病など)

125
155
認知症
46
55

機能性疾患(てんかん、頭痛、めまい、けいれん、振戦など)

115
82
自律神経疾患、脊椎・脊髄疾患、腫瘍性疾患
6
5
代謝性疾患、内科疾患・先天異常・精神疾患に伴う神経疾患
1
6
※新内科専門医制度による症例分類に基づいています
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