2022年8月25日
概要
京都大学医学部附属病院は、京都大学とプレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下 PSS)注1との共同研究注2に基づき、先端医療機器開発・臨床研究センター 2階に「PSS京大ラボ」を開設します。
PSS京大ラボでは、PSSが開発した核酸(遺伝子)抽出からリアルタイムPCR注3までを自動で行う全自動PCR検査装置2台を使用し、まずSARS-CoV-2のPCR検査受託を開始する予定です。このほか、細菌・真菌同定検査やウイルス同定・定量検査等も実施予定です。
ラボは、関係者を対象として2022年8月22日にプレオープンしています。今後、一般の方にも受けていただける検査を提供できるよう準備を進めています。
PSS京大ラボの様子
用語説明
注1 プレシジョン・システム・サイエンス株式会社
本社:千葉県松戸市、代表取締役社長:田島 秀二
URL:https://www.pss.co.jp/
唾液採取キット、QRコードによる検体管理、1~8 検体分注自動化システム、遺伝子解析装置等の機器を組み合わせ、合理的なPCR検査トータルシステムを提供する。
注2 京都大学とプレシジョン・システム・サイエンス株式会社との共同研究
2020年6月より以下の共同研究を実施。今回、PSS京大ラボで実証研究を行うため、変更契約を締結した。
題目:全自動遺伝子検査装置geneLEAD シリーズ及び関連システムを用いたSARS-CoV-2 検査 PCR 試薬の評価研究
関連研究:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-07-15-1
注3 リアルタイムPCR
病原体に固有の核酸(遺伝⼦)を増幅することで、病原体の有無を判断することができる定量法の1つ。
増幅量をリアルタイムでモニターできるため迅速な定量が可能。