2023年3月31日
京都大学医学部附属病院(所在地:京都府京都市、病院長:宮本 享、以下『京都大学病院』)と広島大学病院(所在地:広島県広島市、病院長:工藤 美樹)は、バイオバンク事業に係る連携協定(クリニカルバイオリソースアライアンス)を締結しました。
医療の進歩・発展には、患者さんや健康な方からの同意のもとご提供いただく様々な生体試料(血液や尿、組織など)を用いた研究が不可欠です。
本協定においては、京都大学病院が持つバイオバンク運営のノウハウ等を、放射線災害・医科学研究拠点としてがん診療・研究で強みを持つ広島大学病院と共有し、同意取得や利活用手順の共通化、収集する生体試料情報と関連する臨床情報の共通データベース化などを実現することで、生体試料利活用の促進や多施設共同の基礎および臨床研究の活性化等を目指します。
また、本アライアンスは両病院のみならず、すでにバイオバンクを運用している医療機関のほか、新たにバイオバンクを設立予定の医療機関、そしてバイオバンクの設置が要件となっているがんゲノム医療中核拠点や拠点病院の認定を目指す医療機関などに対しても同様の効果が期待でき、日本のバイオバンク体制の強化、ヒト生体試料を活用した医学研究、医療開発のさらなる発展に貢献することが期待されます。