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大津赤十字病院・外科

膵臓癌

問答集

● 私は本当に,膵臓癌でしょうか?

● 膵臓癌といわれましたが背中が痛くありません.

● CA19-9の値が高いといわれました.膵臓癌でしょうか?

● 超音波検査で膵管が太くなっているといわれました.膵臓癌でしょうか?

● CTで膵臓のなかに1.5cmほどの影があるといわれています.半年後に再検査をすることになっていますが,膵臓癌ではないかと心配です.このまま放置しておいていいのでしょうか?

● 膵臓癌と診断されました.癌と血管が近くにあるので手術できないと言われています.良い治療法は無いでしょうか

 

私は本当に,膵臓癌でしょうか?

 一口に膵臓癌といいますが,膵臓にはいろいろな種類の癌ができます.治療でよく治るもの,そうでないものが含まれているので,まず自分の病気が本当に膵臓癌であるのかを確かめる必要があります.それによってはじめて,治療の戦略を立てることができるのです.

 「膵臓癌」であるかどうかを確かめるためには検査が必要です.担当医によく質問して,これまでに何がわかったのかを聞きましょう.その上で今後どのような検査が必要なのかを説明してもらいましょう.

 この癌は胃がんや大腸がんと違い,内視鏡検査で診断を確定することはできません.それは膵臓が腹腔のなか,つまり胃や腸の外にあるために内視鏡で直接みることはできないからです.体の外からいろいろな方法で画像として見るために,超音波検査(US),CTMRI/MRCPなどが行われます.ただしこれらの検査は,あくまでも体の外からみた画像ですから,最終的な病理診断とは違います.

 最終的な病理診断(癌細胞か癌組織を顕微鏡で確認すること)を得るためには,ERCPという検査で膵管の中に管を挿入して膵液を集めて,その中に癌細胞があるかを確かめる膵液細胞診か,EUSという検査で膵臓に細い針を突き刺して細胞や組織の一部分を採取し,その中に癌細胞や癌組織がないか確かめる検査を行わなくてはなりません.ただし,こういった検査には幾分かの合併症がつきものです.また検査で癌細胞が証明されれば膵臓癌と診断できますが,陰性の場合にでも,癌ではない,とは言えません.

 このようなわけで,膵臓癌の病理診断が得られていない場合でも,画像診断で癌の疑いが高い場合には,治療を開始したほうがよいと考えられています.病理診断が得られるまで待っていたのでは進行してしまう可能性があるからです.したがって,たとえば手術で膵臓を切除したが,実は癌ではなかった,という事態も起こりえます.

膵臓癌といわれましたが背中が痛くありません.

 患者さんのすべて背中が痛くなるわけではありません.現在のようにいろいろな検査法がない時代は,膵臓癌は進行した状態で発見されることが多かったため背部痛を訴える患者さんが多かったのです.今は多くの患者さんの主訴(病気発見のきっかけになる症状)は腹痛(胃痛,上腹部痛)です.

 胃が痛いとき,胃カメラで異常がないといわれても安心してはいけません.このような一般的な症状こそ,早期発見のきっかけになると考えてください.

 

CA19-9の値が高いといわれました.膵臓癌でしょうか

 CA19-9は腫瘍マーカーという血液検査の一つです.腫瘍マーカーにはこの他に,CEADUPAN-2SPAN-1CA125などがあります.

 CA19-9SW1116という大腸癌の細胞をマウスに免疫して作製したモノクローナル抗体MS19-9の認識する糖鎖です.一般的に膵臓癌をはじめとする消化器癌,胆管癌,肝内胆管癌の患者さんで高い値を示します.測定系によって差がありますが,CA19-9の正常値はおおむね37 U/ml以下です.

 癌のない患者さんは,普通は37 U/ml以下です.ただし,胆石症などによる胆道系の通過障害や,胆管炎がある場合に高い値を示し,場合によっては1000 U/ml2000 U/mlになることがあります.また糖尿病のコントロールが悪いときに,CA19-9の値が高くなることがあります.

 したがってCA19-9の値が高いことが,膵臓癌を意味するわけではありませんが,早期発見の機会ととらえて十分な検査を行う必要はあるでしょう.

 一方,日本人の510%はルイスA陰性という血液型ですが,この人たちはルイスA糖鎖というものが作れませんので,たとえ癌が存在してもCA19-9が高値になることはありません.

超音波検査で膵管が太くなっているといわれました.膵臓癌でしょうか

 超音波検査(エコー検査,US)は体の外から器械を当てて,体内で反射してくる超音波の形で見えないところの診断をする検査で,痛みはありません.膵臓は体の奥深くにありますので,人によっては膵臓全体を十分に検査することが難しい場合もあります.

 膵臓癌を疑う超音波所見としては,超音波で低エコーに見える領域そのものをとらえる直接所見と,癌で膵管がせき止められて上流がふくらんでいる状態(膵管拡張)をとらえる間接所見があります.超音波検査で膵管が太くなっている場合にはこのように,

   膵管をせき止める腫瘍が存在する(癌や局所的な膵炎)

   粘液を大量に生産する腫瘍が存在する(IPMN/IPMTといわれるもの)

   繰り返す膵炎のために膵管が拡張している(慢性膵炎など)

などを考えなければなりません.膵臓癌が隠れている可能性がありますから,十分な検査が必要になります.

CTで膵臓のなかに1.5cmほどの影があるといわれています.半年後に再検査をすることになっていますが,膵臓癌ではないかと心配です.このまま放置しておいていいのでしょうか?

 CTで膵内に陰影があるといわれたのであれば,腫瘤か嚢胞(液体の貯留したふくろ状のもの)のどちらかが認められるのだと考えられます.半年間経過をみる,という選択をされたのですからおそらくは嚢胞か,腫瘤であっても膵癌の可能性が低いと判断される様なものがあるのだと思います.

 ここから先は,まさしく患者さんが担当の先生に質問して納得がゆくまで説明してもらうべき事項です.どのようなものが存在して,なぜ半年間経過を見て良いと判断したのか,というのは担当医のみが分かることなのです.説明を受けて,なお心配な場合は,セカンドオピニオン(他の施設の医師の判断を聞くこと)を求めるという方法があります.

膵臓癌と診断されました.癌と血管が近くにあるので切除手術はできないと言われています.良い治療法はないでしょうか?

 膵臓癌と診断されたとき,次に問題になるのはどのように治療を選択するかです.治療方針の基本的な考え方は膵がん治療方針のページに書いてあります.ただし実際に治療法の選択を考える場合には,病院の規模,年間の切除手術の件数,術者の経験,術後管理の体制,患者さんの年齢や併存疾患,などさまざまな要因が影響します.『癌が血管に浸潤している』という場合は手術を行わない一つの要因になることもあります.大きな動脈に癌が浸潤していれば手術しないのが普通ですが,一方,それが門脈という血管であれば合併切除することによって手術切除は可能です.『癌と血管が近くにある』というだけでは,手術をしない要因にはならないことも多いのです.治療法の選択を考える場合は,セカンドオピニオン(他の施設の医師の判断を聞くこと)を求めるのも一つの方法です.

 実際に動脈に癌が浸潤していた場合はどうでしょうか.その場合は,抗癌剤による化学療法が適している場合や,放射線による治療が適している場合などさまざまな状況が考えられます.

 

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