●部長
検査部では、臨床検査の国際規格ISO15189を取得し、多岐にわたる検査結果の精度を保証しています。さらに臨床検査の自動化・システム化を推進し、迅速で安全な体制で日々の検査に取り組むことを通じて、本院の高度先進医療を支えています。
●業務内容
検体検査を統合するシステム部門では、外来患者の採血、病棟採血管準備、自動分析装置による一般・血液学・生化学・免疫学的検査、顕微鏡を用いた形態学的検査と免疫不全症や造血器悪性腫瘍の診断に必要なフロ−サイトメトリ−・遺伝子検査と多様な検査を実施しています。
微生物検査室では、一般細菌や真菌、抗酸菌など感染症の原因微生物を明らかにし、輸血検査室では血液型や不規則抗体、交差適合試験に加え、移植医療に欠かせない組織適合性検査を行っています。
生理機能検査部門では、心電図や呼吸機能検査・脳波や筋電図 など神経学的検査・超音波検査・終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)を実施しています。
微生物検査は日勤業務を365日体制、時間外検査室・輸血検査室は24時間体制、脳波検査は長期休暇時にオンコ−ル体制を組んでいます。また、診療科や病棟に設置している機器メンテナンスや精度管理など、様々なニ−ズに応えています。
●特色ある取り組み
採血室では検体紛失や患者誤認防止のため非接触型自動認識機能(RFID)を導入、治験や研究用採血も対応しています。システム部門では、診療上、有用性の高い新規項目を積極的に開始することができるように、自動化やシステム化による安全性向上と効率化に取り組んでいます。
微生物検査室は感染制御チームの一員として、院内感染対策のためのラウンドやサ−ベイランスデ−タを作成しています。生理機能検査部門では診療科と連携し、緊急対応や術前外来の検査などチ-ム医療にも貢献しています。また、PSGは検査技師が一晩中検査に立ち会う形式=attended PSGで実施しています。
輸血部門では輸血療法の指導や副作用発生防止のため症例に応じた対応を重視しています。細胞療法センタ-(C-RACT)と密な連携によりあらたな細胞療法にも貢献しています。
治験サポ−トル−ムでは、国内外の企業治験や医師主導治験について検査に関する支援を行っています。