
●部長
放射線部では放射線診断科医師・放射線治療科医師・診療放射線技師・看護師等の専門スタッフを中心に各診療科と協働し、日々多くの放射線検査・治療を行っています。部内では最先端の放射線診療機器を駆使し、安心・安全な診療を提供するため、患者サービス改善・被ばく管理・装置品質管理やスタッフ育成等の活動も行っています。
●業務内容
画像診断・IVR部門、RI検査部門、放射線治療部門があり、外来診療棟(地階)、中央診療棟(1階・地階)、中病棟(地階)、北病棟(1階)、各病棟・手術部への出張撮影および保健診療所と広範なエリアで業務を行っています。
画像診断・IVR部門では、一般X線撮影、透視、骨密度、CT、MRI、血管造影や腫瘍・血管病変に対するIVR/治療を実施しています。さらに救急診療に不可欠な放射線診療については時間を問わず迅速に対応できるように努めています。
RI検査部門では、放射性同位元素(RI)を用いたSPECT/CT・PET/CT検査・PET/MRI検査、RI内用療法も行っています。また、放射性医薬品や放射性廃棄物の管理も重要な業務です。
放射線治療部門では、強度変調放射線治療(IMRT / VMAT)、定位放射線治療(STI)や骨髄移植のための全身照射(TBI)など、幅広く最先端かつ高精度な治療を実施しています。
また医療法・RI規制法による放射線発生装置等の管理、放射線安全教育、放射線線量記録・被ばく管理等や医療放射線安全管理について、放射線を取り扱うスペシャリストとして診療業務以外にも積極的に取り組んでいます。
●特色ある取り組み
放射線診断科・放射線治療科サポートのもと、
①一般撮影系は共同研究を通して画像処理性能向上の技術開発に取り組んでいます。
②CT・MR系は320列CT・高精細CT、3テスラMRI等で得られた画像をもとに、依頼診療科と協働し画像解析や手術支援用3D画像の構築を行い、高度な診断と治療を支えています。また急性期脳梗塞(AIS)に対応できるように、CTperfusion検査・MR-DWI検査を24時間実施できる体制確保に取り組んでいます。
③血管造影系では、心大血管・脳血管・腹部血管などに対して血管内治療(IVR)を行っています。
④ハイブリッド手術室では血管造影とMRI検査に携わり、術中・術後に適切な画像を提供し、より安全な手術に貢献しています。
⑤RI検査部門ではPET/CT、PET/MRI、乳房用PET装置等の画像診断装置を用いて、新たな放射性医薬品による臨床研究支援や治験を行っています。
⑥放射線治療部門では、適応放射線治療や当院開発の追尾照射技術により、病巣にピンポイントで照射する高精度治療を実施しています。
また、医学物理グループと連携してIMRT・VMAT・STI等の線量検証を行い、安全で高品質な治療の提供に努めています。