●科長
京都大学脳神経外科では、“For the Patient(患者さんのために)”を旗印に、治療困難な脳神経疾患に対する最先端の医療を提供しています。手術室には、血管撮影装置、術中3T-MRI、移動型CTなどの最先端機器を設置しており、安全で正確な手術治療を受けることができます。
●主な対象疾患
脳動脈瘤・もやもや病・脳腫瘍・脊髄腫瘍・脳/脊髄動静脈奇形・難治性てんかん・内頚動脈狭窄/閉塞症・硬膜動静脈瘻・海綿状血管腫・顔面痙攣・三叉神経痛・パーキンソン病・水頭症・脊椎疾患・慢性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫・急性硬膜下血腫など
●診療体制
京都大学脳神経外科では、診療スタッフ、専攻医など50名程度の脳神経外科医がチームとして診療を行っています。外来診療には、一般外来と専門外来があり、救急診療には24時間で対応します。専門外来では、各疾患のエキスパートから適切な診療方針を提案します。入院診療は、あらゆる脳疾患に対する診断・治療を提供しています。脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの血管性病変では、手術・血管内治療・放射線治療の専門家チームが診療を行っています。脳・脊髄腫瘍では、がんセンター内に脳腫瘍ユニットを有し、各がん診療科との連携を生かした集学的治療を行います。難治性てんかん、パーキンソン病では、脳神経内科と脳機能外科チームを組織し診療にあたっています。
●得意分野
治療困難な脳動静脈奇形、脳動脈瘤、もやもや病、神経膠腫(グリオーマ)、下垂体腫瘍、髄膜種やその他の頭蓋底腫瘍では、豊富な治療経験と最先端の医療技術から、より安全で正確な治療を提供しています。脳血管内治療では、最新の治療機器を用いた最適な治療を提供しています。覚醒下手術、高磁場MRIによる脳機能解析、脳機能マッピングを用いた機能温存手術を得意としています。パーキンソン病に対しては、標準治療である脳深部療法(DBS)に加えて、iPS細胞を用いた細胞移植治療も行っています。臨床試験、治験を多数行っており、一般的に治療困難とされた患者さんにも治療の機会を提案できることがあります。
※この外来担当医表は2023年6月現在です。