●科長
緩和医療科では、がんや心不全に関連する痛み、食欲不振、悪心・嘔吐、呼吸困難、倦怠感、不安、抑うつ、せん妄、不眠、認知機能障害などの問題を適切に評価・対応することにより、Quality of lifeの改善を目指す取り組みを行っています。また主として入院中の患者さんを対象に、地域の緩和ケアチーム・緩和ケア外来・緩和ケア病棟などとの連携に努めています。地域の医療機関や在宅療養支援診療所等からのご相談も受け付けています。
●主な対象疾患
身体症状・精神症状のあるがん患者(身体症状のある非がん患者も限定的に診療)

●診療体制
身体症状・精神症状のあるがん患者を中心に、多職種横断的な緩和ケアチームとして診療を行っています。現在、緩和ケアチームは緩和医療専門医2名・精神科医2名、看護師4名(がん看護専門看護師2名、小児看護専門看護師1名)、薬剤師2名(緩和薬物療法認定薬剤師1名)、医療ソーシャルワーカー1名、公認心理師1名(臨床心理士資格も保持)から構成されています。必要に応じて継続的に診療しています。
また、ご家族のサポート、療養場所の支援の依頼も可能な範囲で受け付けるようにしています。さらに末期心不全患者などの非がん患者も限定的に診療しています。
●得意分野
2024年度の依頼総数は490人であり、依頼内容は、①痛み、②呼吸困難、③せん妄、④不安、⑤不眠、⑥倦怠感、⑦その他の身体症状、⑧悪心・嘔吐、⑨腹部膨満感となっています。

●診療体制
2024年10月より、小児科と協働して小児緩和ケアチームを立ち上げました。本チームは、小児がん患者とそのご家族を対象に、身体的・心理的・社会的苦痛の軽減を図り、より良い生活の質(QOL)の維持・向上を目指して活動しています。現在のところ、外来診療は実施しておらず、入院中の患者さんへの支援に限られています。
●得意分野
本チームは小児緩和ケアに経験のある医師、看護師、薬剤師、心理士などで構成され、こども医療センターを中心に院内での支援を行っています。患者さんやご家族の不安や悩みに寄り添い、多職種での定期的なカンファレンスを通じて、治療方針の共有と緩和ケアの提供に努めています。
※この外来担当医表は2025年12月現在です。
