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こども医療センター

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高度小児医療の新たな拠点として、快適な療育環境を提供します。

●センター長

  • ・教授 / 松田 秀一 Prof. Matsuda Shuichi

部門等のご案内

京大病院では、質の高い先進的な小児医療と安全で適切な療育環境のご提供を目的に、2021年1月に北病棟4階、5階にこども医療センターを開設しました。入院中の患者さんやご家族にとって、病院は生活の場となります。私達は、患者さんはもちろん、ご家族にも安心して快適にお過ごしいただけるホスピタリティーを心がけています。専門性の垣根を超えて子どもの成長を暖かく見守る環境がここにはあります。

●業務内容

こども医療センターでは、京大病院が有する臨床研究中核拠点、がんゲノム医療中核拠点、小児がん拠点、周産期総合母子医療センターなど様々な高度な機能をフルに活用して、小児に対する先進的な高度医療を幅広く提供しています。小児の再発・難治の急性リンパ性白血病に対するCART細胞治療は全国で最も実績があり、また造血器腫瘍のみならず、神経芽種、脳腫瘍、骨肉腫などの固形腫瘍の集学的治療にも注力しています。さらに、肝移植、肺移植、小腸移植といった難易度の高い小児の臓器移植にも高い実績があります。難治性神経疾患および難治性てんかんやもやもや病の外科治療にも豊富な経験を有しています。経皮心房中隔欠損閉鎖術など高度な心臓カテーテル治療も実施可能であり、先天性心疾患の治療も積極的に取り組んでいます。また免疫不全症の遺伝子診断の実績が高く、小児がんに対する遺伝子パネル検査も提供可能です。これらの高度医療を実践するために保育士やチャイルドライフスペシャリストと快適な療育環境作りに取り組んでいます。

●特色ある取り組み

専門分野の垣根をこえて他施設では実施困難な高度な医療に幅広く取り組んでいることが京大病院こども医療センターの大きな特色です。小児がんの治療においては、小児科のみならず、小児外科、脳外科、整形外科および病理部、放射線科と定期的あるいは必要に応じてキャンサーボードを開催し、多方向から客観的、的確かつ迅速な治療方針の決定を実施しています。また、症例ごとに看護師、保育士、チャイルドライフスペシャリスト、緩和ケアチームと多職種カンファを開催し、個々適性に見合った全人的な医療の提供を実践しています。肝移植、肺移植、小腸移植など小児の臓器移植治療や先天性心疾患に対する外科治療の実施の際は、小児科と外科系チームが連携して、術前術後の全身管理を行う体制となっています。一方、ハード面としては、センター内に脳波専用のシーリングルームや陰圧室、陽圧室を完備しており、難治性てんかんに対する精密検査、造血細胞移植治療、臓器移治療および重症感染症に対するきめ細やかな対応も可能となっています。