●部長
精神疾患により心身の機能に不調をきたして当院に入院中の方や外来通院中の患者さんに対し、入院中から退院後まで連携して作業療法、デイ・ケアプログラムを行っております。患者さんの目標とする生活の実現に向けた社会生活機能(応用的動作能力・社会適応能力)の回復を目的として精神科リハビリテーションサービスを実施します。
●業務内容
入院患者さんには作業療法、外来患者さんにはデイ・ケアを提供しており、それぞれのスタッフが担当します。精神科作業療法では集団での運動、革細工などの手工芸、心理教育や認知リハビリテーションなどのプログラムを提供しています。デイ・ケアでは園芸、料理、音楽、スポーツなどのグループ活動、ソーシャルスキルトレーニング(生活技能訓練)、個人活動、ギャンブル行動症(ギャンブル依存症/ギャンブル障害)治療プログラムなどのプログラムを実施しています。精神科作業療法も精神科デイ・ケアにおいても個々の患者さんの病状や特性を考慮した上で、担当スタッフとの話し合いにより復学・復職や地域生活への移行に向けた最適なプログラムを提供できるように努めています。
●特色ある取り組み
大学病院には珍しく、作業療法とデイ・ケアの双方を備えています。作業療法では、摂食障害、発達障害、身体合併症などの多彩な疾患、児童思春期から高齢期に至る幅広い年齢層に対応したプログラムを実施しています。デイ・ケアでも多彩な疾患や幅広い年齢層を意識したプログラムを提供している一方で、他科と連携したマインドフルネスプログラムや全国的にもまだ数少ないギャンブル行動症(ギャンブル依存症/ギャンブル障害)を対象としたプログラムも実施しており、京都府/市により依存症専門医療機関に選定されています。また、大学病院であることを活かし、学内外と連携した研究や、学生の教育にも力を入れています。精神科作業療法とデイ・ケアの間では定期的なミーティングにて情報共有を行い、入院から外来へのスムーズな連携に努めています。