2020年7月8日
概要
京都大学医学部附属病院は、READYFOR株式会社注1
が運営するクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、クラウドファンディングプロジェクト「高度先端医療と感染症対策の両立で、コロナ禍でも多くの命を守る」を開始します。
本プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の院内感染防止のため、病院内の陰圧室注2
化を進めることを目的としており、3,000万円を目標に寄附募集をおこないます。
なお、本院が主体となってクラウドファンディングを実施するのは初めてです。
プロジェクトページ「高度先端医療と感染症対策の両立で、コロナ禍でも多くの命を守る」
感染してしまえば、重症化を引き起こしうる基礎疾患を持つ患者さんもいらっしゃいます。
また、高度医療を担う本院でしか救えない命もあります。
コロナ禍の現状においても高度先端医療と感染症対策を両立させ、院内感染を防ぎ、一人でも多くの命を守るために陰圧室の整備を進めてまいります。
背景
本院では、2020年3月下旬から新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れています。
感染症対策としてコロナ禍以前から陰圧室化をしている病床は、一般病床に29床、手術室として1室と限定的であり、コロナ禍の状況において多くの命を守り、今後も継続して長期的に「高度先端医療・救急医療」を支えるためには、陰圧室化工事が必要不可欠です。
今回、今後の第二波、第三波に備え、院内感染防止のために、手術室や集中治療室、検査室などを陰圧室化することにいたしました。
感染症対応のための費用が増加する一方で、感染拡大防止の観点から手術件数を制限していることなどにより、病院運営に必要な資金も減収しています。
新型コロナウイルス感染症対策としての医療機関の陰圧室化工事の一部は、国からの補助金制度の対象となりますが、簡易診察室(本院においては救急外来処置室)など対象となる場所が限られています。
そのため、陰圧室化工事に当たって必要な資金の総額は約5,000万円ですが、必要最低限と考えられる3,000万円を目標に、クラウドファンディングプロジェクトを通じて寄附金を募ることといたしました。
本プロジェクトで集まった寄附により実現すること
手術室や集中治療室、検査部や放射線部などの検査室の陰圧室化が可能になります。
手術室の5室をはじめ、現時点での計画では合計14室を予定しています。
これにより、新型コロナウイルス感染症の患者さんが検査や手術を受けることになっても、同エリアにいる他の患者さんや医療者を守ることができます。
新型コロナウイルス感染者の受入れ体制の整備のみならず、通常の診療、本院にしかできない「高度先端医療・救急医療の実施体制」をコロナ禍以前と同様に確保し、新型コロナウイルス感染者、感染症に罹患していない患者さん、そして医療従事者・関係者を守ってまいります。
プロジェクト詳細
タイトル:高度先端医療と感染症対策の両立で、コロナ禍でも多くの命を守る
U R L:https://readyfor.jp/projects/kuhp-kyoto-u-pj1
実施主体:京都大学医学部附属病院(病院長 宮本享)
募集期間:2020年7月8日(水)〜9月30日(水)23:00
募集形式:All or Nothing (期間内に集まった寄附総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が支援金を受け取れる仕組みです。)
※京都大学医学部附属病院へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。
用語解説