FONT SIZE
  • A
  • A
  • A
COLOR
  • 通常
  • 青色
VOICE
  • 音声読み上げ機能ご利用方法

頭蓋底腫瘍センター

イメージ写真

最先端テクノロジーを最大限に活用した脳外科と耳鼻科の合同手術

●センター長

  • ・准教授 / 吉田 和道 Associate Prof. Yoshida Kazumichi

部門等のご案内

頭蓋底腫瘍は頭蓋骨の底部に発生する腫瘍です。この腫瘍の手術は脳神経や血管と近接しているために、極めて高い外科的専門性を必要とします。頭蓋底腫瘍センターでは、最新の手術機器を用いることで、積極的に頭蓋底腫瘍の治療を行っています。

●業務内容

脳外科医・耳鼻科医で合同手術を行います。手術アプローチについてはカンファレンスで協議して決定します。2015年度から合同手術を開始し、5年で200例以上の手術を行いました。対象疾患は下垂体腺腫をはじめ、髄膜腫や脊索腫、嗅神経芽細胞腫など多岐に渡る頭蓋底腫瘍を含んでおります。合同で手術を行うことで、互いの手術手技の強みをより活かすことができるようになりました。特に従来経鼻内視鏡手術の大きな合併症であった術後の髄液漏の発生率は0.6%と極めて低値に抑えることができております。また、経鼻内視鏡手術と開頭手術を同時に行う術式にも積極的に取り組み、20例以上経験しております。同時手術に加え、広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術と呼ばれる、顕微鏡を用いた側頭骨経由の複雑な頭蓋底手術も多数おこなっております。
このように開頭、経鼻内視鏡、同時手術と、さまざまな角度から頭蓋底にアプローチすることが可能な体制を構築しているため、個々の症例に応じて解剖学的に合理的な手術法を採用することが可能です。また、必要に応じて放射線治療や内分泌学の専門家と相談を行い、手術以外の治療も行います。

●特色ある取り組み

京大病院の強みとして、高度な術中画像支援(術中ナビゲーション、術中移動式コーンビームCT、術中高磁場MRI)が挙げられます。術中ナビゲーションを用いることで重要構造物の存在部位が術中リアルタイムでわかり、解剖学的に複雑な場所を、より安全に操作可能です。術中移動式コーンビームCTは2020年4月現在国内で当施設に1台あるのみで、骨削除範囲の確認などに力を発揮します。術中MRIは国内初の術中高磁場MRIが導入されております。わずかな残存腫瘍の描出も可能で、手術合併症についても早期に気づく事で迅速な対応が可能です。これら最先端機器による「手術の可視化」により、安全性を担保した上で、腫瘍の摘出度が向上しています。