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摂食嚥下診療センター

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摂食嚥下障害に対する多職種連携チーム医療を実践しています

●センター長

  • ・教授 / 大森 孝一 Prof. Omori Koichi

部門等のご案内

世界で最も社会の高齢化が進んでいる本邦において、地域ごとに病院や診療所が連携をとり、一丸となって摂食嚥下診療に当たっていくことが、近年強く求められています。この京都の地において、地域の中核病院である当院が摂食嚥下診療ネットワークの中心となり、地域全体の摂食嚥下診療の充実を目指していきたいと考えています。

●業務内容

入院時全例嚥下スクリーニング
入院中の食物の誤嚥による窒息事故予防のため、医療安全管理部の協力のもと2018年1月より入院時全例嚥下スクリーニングを開始しています。一部の科を除く全病棟の新規入院患者に対し、摂食状況および嚥下機能についてのスクリーニングを行い、適切な形態の食事の提供、嚥下リハビリテーションの適応判断と導入を行っています。
嚥下障害に対する外科的治療
神経筋疾患やがんの術後などによる重度の嚥下障害に対しては、手術治療を行う場合もあります。
嚥下機能改善手術:食道入口部を弛緩させる輪状咽頭筋切断術、喉頭挙上を強化する喉頭挙上術、声門閉鎖不全を改善する声帯内方移動術などがあります。
誤嚥防止手術:気道と咽頭・食道を分離することにより誤嚥を防止する手術です。喉頭全摘出術や声門閉鎖術などがあります。誤嚥は完全に予防できますが、発声機能が失われ、気管切開孔も必要となります。

●特色ある取り組み

多職種連携によるチーム医療をおこなっています。当院では、耳鼻咽喉科医がまず評価を行い、言語聴覚士や摂食・嚥下障害看護認定看護師が中心となって嚥下リハビリテーションを実践しています。メンバーには歯科医師と歯科衛生士も在籍しており、口腔ケアや義歯の調整など、医科歯科連携も充実しています。また、管理栄養士や糖尿病内科医師の加入により、栄養面でのサポート体制も万全です。また、ソーシャルワーカーもメンバーの一員になっており、他施設からの紹介や他施設への紹介がスムーズにいくような体制の構築を目指しています。

受診について

●対象

外来診療は、以下のような高度の嚥下障害・誤嚥を有する方を対象としております。
 ・進行性の神経筋疾患などにより、嚥下機能が障害されている方
 ・誤嚥性肺炎を複数回以上繰り返している方
※高度の嚥下障害を認める場合には、嚥下改善手術や誤嚥防止術等の手術加療をご提案することがあります。
※当院は急性期病院であるため、リハビリ目的の入院や通院はおこなっていません。

●受診方法

受診の際には、他の医療機関等からの「紹介状」が必要です。
あらかじめ、かかりつけ医等の医療機関にご相談のうえ、医療機関を通してご予約ください。