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VHL病センター

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フォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病のすべてをサポート

●センター長

  • ・教授 / 辻川 明孝 Prof. Tsujikawa Akitaka

部門等のご案内

フォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病は、VHL遺伝子変異に起因し常染色体顕性遺伝(優性遺伝)をとる遺伝性腫瘍症候群です。幼少児期より中枢神経系の血管芽腫、網膜血管腫、内リンパ嚢腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、副腎褐色細胞腫、腎細胞癌などの腫瘍を発症することが報告されています。本邦においては3000人前後の患者さんがいると想定されていますが、診療科が複数にまたがるため全容は明らかとなっていません。
なお、米国では、VHL病を専門とする医療専門家の組織(VHLアライアンス)が、世界でVHL 病の診断・治療の標準化を図る活動をしています。
2022年12月9日、VHL病に関わる全ての診療科の専門医がいること、最先端の診断・治療・ケアが行われていることなどが評価され、 京大病院VHL病センターがVHLアライアンスの国際拠点施設(International Clinical Care Center)に認定されました。
京大病院VHL病センターは、ますます国際連携を深めながら、VHL病に対するさらなる先進的高度医療の提供を目指します。

●業務内容

VHL病は身体のあちこちに腫瘍を発症し、生涯にわたり再発を繰り返すことが知られています。当センターではCT、MRI、PET、超広角眼底撮影装置などの画像診断検査により各臓器における腫瘍の発生の有無、ステージを正確に把握したうえで関連各科が連携して運動機能、視機能、腎機能、ステロイドホルモン産生能、聴覚機能などの身体機能の温存と低侵襲治療を両立させる先進的高度医療を提供します。
また、遺伝カウンセリングをはじめとした遺伝診療を行い、遺伝に関する悩み・不安・疑問に対し正確な医学的情報の提供と心理社会的サポートを行いながら家系全体の健康管理をします。当センターではVHL病患者さんと家族の皆様の心のケアを含めたやさしい治療環境を提供します。

●特色ある取り組み

当院ではこれまでも多くのVHL病患者さんの治療を行ってきましたが、対応する診療科が複数となるため「どの科を最初に受診すればよいのか分からない」などのご意見が多く寄せられていました。受診理由も、遺伝カウンセリングやセカンドオピニオンなど多岐にわたります。そこで「ワンストップ」で全てのニーズに対応できるよう、一つの診療部門として関連各科が連携し、診断、治療から遺伝カウンセリングまでを一貫して行うことのできる「VHL病センター」を開設しました。
当センターは、臨床研究中核拠点病院、がんゲノム医療中核拠点病院の機能をフルに活用し「京大病院がんセンター」や「こども医療センター」とも連携しています。希少難病に対して豊富な知識と経験を有する各科専門医が、最先端の医療機器を用いて小児から大人までのあらゆる年齢層の患者さんの身体機能の温存と低侵襲治療を両立させた先進的高度医療を提供します。

<予約方法>

かかりつけ医等の医療機関にご相談のうえ、医療機関よりご予約ください。当院の地域医療連携室から紹介状および検査データ等の送付を依頼いたします。その後で、受診診療科・受診日の調整をしますので、受診までにお時間がかかりますことを了承ください。緊急の場合はこの限りではありません。

遺伝カウンセリング、
遺伝に関するご相談
075-751-4350
  • (※遺伝子診療部と共通です。
    「VHL病センター」についてとお申し出ください。)
診察、治療、
VHL病センターに関するご相談
075-751-3727
  • (※眼科外来受付と共通です。
    「VHL病センター」についてとお申し出ください。)