2022年11月4日
国立大学法人京都大学(所在地:京都府京都市、学長:湊長博、以下京都大学)と遺伝子検査装置の製造・販売を主力事業とするプレシジョン・システム・サイエンス株式会社(本社:千葉県松戸市、代表取締役社長:田島 秀二、以下PSS)は、京都大学医学部附属病院 先端医療機器開発・臨床研究センター2階の「PSS京大ラボ」(PCR検査センター)で、くわえるだけで唾液を採取できる「唾液採取ソークスティックキット」を使用した一般向けの受託検査を2022年11月7日から開始します。
「PSS京大ラボ」は、京都大学とPSSの共同研究の中の実証研究の一環として2022年8月22日に開設したもので、当初、京都大学関係者を対象にプレオープンし、このほど準備が整い、一般向けに検査を実施する運びとなりました。「PSS京大ラボ」では、PSSが開発した核酸(遺伝子)抽出からリアルタイムPCRまでを自動で行う全自動PCR検査装置「ジーンリードエイト」2台を使用し、まずSARS-CoV-2のPCR検査受託を開始します。このほか、細菌・真菌・ウイルス同定検査やゲノム解析など先進的な検査なども将来的には実施する計画です。
また、「PSS京大ラボ」はPSS製品である「唾液採取ソークスティックキット」を使用して、検体採取を行っています。このキットは、くわえるだけで唾液を採取できるという特徴があります。口の中で唾液を約1分間ため、ソークスティックの先端部をそのまま口にくわえて使用し、唾液を30秒間ほど染み込ませて採取します。唾液の分泌量が少ない高齢者や、「吐き出す」という行為がしづらい乳幼児、自分で身体を起こすことができない寝たきりの人や体調が悪く唾液が出ない人でも、非常に簡便に唾液を採取することができます。