2026年9月25日
国立大学法人京都大学(所在地:京都市左京区、学長:湊長博)と、立命館大学(所在地:京都市中京区、学長:仲谷善雄)は、クリニカルバイオリソースを活用した研究開発の推進と医療水準の向上、および高度専門人材の育成を目的とする「クリニカルバイオリソースの利活用に係る連携協定」を2026年7月27日に締結しました。
本協定は、本院クリニカルバイオリソースセンター(以下「CBRC」)が保有する、患者さんや検診を受ける方々から提供された高品質な生体試料や臨床データを適切かつ倫理的に活用し、医学・薬学をはじめとする生命科学分野の研究開発を推進するとともに、共同研究や学術交流などを通じて医療水準の向上や高度専門人材の育成に寄与することを目的としています。
近年、再生医療やバイオ医薬品などの新たな創薬モダリティ(治療手段)の開発が加速する中、研究成果の実用化には高品質なヒト由来試料および臨床情報に基づく評価が不可欠です。CBRCは、約15,000症例の同意取得実績と約40万本の生体試料を保有し、2024年3月には国内初となる国際規格ISO 20387に基づくバイオバンキング認証を取得するなど、世界水準の品質管理体制を有しています。
立命館大学薬学部・薬学研究科では、創薬シーズの評価・品質・社会実装を支える研究開発基盤の強化を進めています。本連携により、CBRCが有する先進的なバイオリソース(ヒト臓器由来オルガノイドライブラリーなどを含む)と、立命館大学薬学部・薬学研究科が有する創薬評価技術やデータサイエンスなどの研究基盤を融合し、次世代創薬・先端医療につながる研究を推進するとともに、産学医連携による革新的な研究開発モデルの構築を目指します。
1.CBRCによるクリニカルバイオリソースおよび関連情報の適切な提供・利活用
2.次世代創薬・先端医療に関する共同研究の推進
3.研究者、教職員、学生などによる学術交流および高度専門人材の育成
4.その他、協定の目的達成に必要な取組の実施
CBRCは、患者さんの尊厳と善意に基づく貴重な検体(血液や組織)をお預かりし、国際規格ISO 20387に基づいた世界水準の品質管理のもとで適切に保管・運用を行ってまいりました。近年、医療・創薬研究において質の高いヒト由来の臨床試料やオルガノイドなどの高度な病態モデルの重要性は一層高まっています。このたび、優れた創薬評価技術と高度なデータサイエンス研究基盤を有する立命館大学との連携協定を締結できたことを大変心強く思っております。本連携を通じて、両機関の研究力を結集することで次世代創薬や先端医療の研究開発を強力に推進するとともに、双方の学術交流を通じた若手研究者や高度専門人材の育成にも寄与し、生命科学の発展と医療の向上に貢献してまいります。
京都大学との連携協定を締結できましたことを大変うれしく思います。近年の創薬研究では、基礎研究で得られた成果を、実際の患者に由来する生体試料や臨床情報を用いて検証し、疾患の理解や新たな治療法の開発へとつなげていくことが、ますます重要になっています。特に、医学部を有していない本学にとって、CBRCが有する世界水準の高品質な臨床バイオリソースと結び付くことは、本学の研究を大きく発展させる重要な機会です。
立命館大学薬学部・薬学研究科では、従来の低分子医薬品に加え、再生医療、遺伝子治療、細胞治療などの新規モダリティやオルガノイドなどの先端的な創薬基盤技術を見据えた教育・研究の充実を進めています。本協定を契機として、本学が培ってきた薬学、生命科学、創薬評価技術、データサイエンスなどの強みと、京都大学の臨床研究基盤を融合させ、「患者さんから始まる未来の創薬」を推進したいと考えています。さらに、共同研究や研究者・学生の交流を通じて、基礎と臨床をつなぎ、次世代の医療・創薬を担う人材の育成にも取り組んでまいります。
京都大学医学部附属病院臨床研究戦略課 担当:金端
TEL.075-751-4917 Email. 070clinical_bioresource@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
立命館大学薬学部事務室 担当:後藤
TEL.077-561-2563 Email. pharm1@st.ritsumei.ac.jp
京都大学医学部附属病院総務課 担当:三好
TEL.075-751-4334 Email. koho@kuhp.kyoto-u.ac.jp
立命館大学広報課 担当:中嶋
TEL.075-813-8300 Email. r-koho@st.ritsumei.ac.jp